基本は“膠着”だが…!? - ドル円

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最新投稿日時:2022/08/09 10:52 - 「基本は“膠着”だが…!? - ドル円」(武市佳史)

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基本は“膠着”だが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/08/09 10:52

◆ “利益確定売り”先行も、“押し戻される”


週が明けても「米雇用統計後の動き」は継続したものの、昨日記した“上値メド(7/22安値:135.564円)”で上げ止まりに転じました。
このためその後は“利益確定売り”が先行するなど、欧州タイム以降は“上値の重さ”が目立ちました。
米10年債利回りが緩やかに低下したことも、“利益確定売り”を後押ししたと見られるところです。

一方で「米利上げペース加速」への思惑は根強いものがあり、“金利選好→ドル買い”も継続しています。
このためNYタイム序盤に“134.353円”まで値を落とした後は“下値の堅さ”も相変わらずといった商状を見せながら、昨日の取引を終えています。

◆ “様子見”が台頭しやすいが…?


「米CPI(10日)」にマーケットの目が向かっている以上、“様子見ムード”に苛まれる展開を目先は想定せざるを得ないところがあります。
特に総合が“鈍化(+9.1%→+8.9%)”、食品・エネルギーを除くコアは“拡大(+5.9%→+6.1%)”で割れている以上、“(その結果を)見極めたい”との意向に傾くのは致し方ないところでもあります。
それでも「米インフレ・ピークアウト」を期待するには、現時点では“あまりに早計”といわざるを得ないのは事実です。
そうなると“上値の重さ”が意識されたとしても、少なくとも“下値の堅さ”が変わることはない…?

それでも一日の長は“ドル買い”にあり…!?


オーダー状況を見ると、ドル売りオーダーは“かなり上(135.40-50円)”で設定されている印象がある反面、ドル買いオーダーは“近めしかも幅広く(134.50-00円)”といった印象が否めません。
このため頑強さでは“前者(ドル売り)”かもしれませんが、値幅まで踏まえれば“後者(ドル買い)”に「一日の長あり」…?
もちろん基本は“膠着(様子見)”とは考えますが、頭の片隅には残しておきたいシナリオです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:135.965(7/14~8/2の61.8%戻し、大台)
上値4:135.853(20日移動平均線)
上値3:135.577(8/8高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:135.288(8/8高値後の76.4%戻し)
上値1:135.150(50日移動平均線、8/8高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:135.006(大台)
下値1:134.858(8/5高値後の押し目、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:134.732(8/8安値後の50%押し)
下値3:134.643(8/8安値後の61.8%押し)
下値4:134.353(8/8安値、8/2~8/8の23.6%押し水準、ピボット1stサポート)
下値5:133.943(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)

《10:10》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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