カナダドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか

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最新投稿日時:2022/07/15 10:02 - 「カナダドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか」(津田隆光)

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カナダドル/円、もう一段の上値切り上げとなるか

著者:津田隆光
投稿:2022/07/15 10:02

ペナント型・上値抵抗線をブレーク!

カナダドル/円・日足・複合チャート
カナダドル/円・日足・複合チャート出所:マネースクエアFXチャート

【注目ポイント】遅行スパンの動向
【シナリオ①】同スパンの“好転”なら、「107.171円」付近orそれ以上の水準に向けた上昇
【シナリオ②】同スパンの“好転フェイク”なら、「105.000円」付近までの下押しも
【トレードアイデア】打診買い、押し目買い


カナダドル/円の注目ポイントであった「105.560円上抜け突破成否」ですが、同日の終値ベースで同レートをブレーク。このことは同時に、直近高安レート(安値:97.788円[5/12]、高値:107.171円[6/8])を起点とする「三角保ち合い・ペナント型」(上図黒色線、以下「ペナント型」)の上値抵抗線突破となり得ていることから、「保ち合い上放れ」→「上値切り上げ」のトリガーと捉えることもできます。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足に絡み合う状態となっていること、3) ローソク足の下方に厚い青色雲(=サポート帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが右肩上がり推移になりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、カナダドル/円・日足チャートは、もう一段の上値切り上げを模索し、下値固めを示すチャート形状であると判断します。

また、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることから、足もとのカナダドル/円は相場の力(=このケースでは、上昇モメンタム強化に向けた力)を溜め込む時間帯であると捉えて良いでしょう。

喫緊の注目ポイントは・・・遅行スパンの動向。(26日遅行、上図黄色矢印)

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、遅行スパンの“好転”(=ローソク足からの上放れ示現)となった場合は、「現在レート>約1カ月前の市場参加者の取得レート」→「買い方フェイバー(優勢)/売り方アゲンスト(劣勢)」→「上昇モメンタムの強まり」となる可能性も。当該ケースでは、「BB・+2σライン(≒106.520円)超え」や「+DI>-DIの乖離拡大」、さらには「BB・±2σラインの拡張である“エクスパンション”」も伴いながら、先月6日に付けた直近高値である「107.171円」(上図Ⓐ赤色線)付近、ないしはそれ以上の水準に向けた上昇もあり得そうです。

[シナリオ②]
一方で、遅行スパンの“好転フェイク(ダマし)”(=ローソク足からの上放れ未達)となった場合は、「現在レート<約1カ月前の市場参加者の取得レート」→「買い方アゲンスト(劣勢)/売り方フェイバー(優勢)」→「一旦の下押し」となる可能性も。当該ケースでは、「ペナント型・上値抵抗線突破の未達」となり得、「BB・+1σライン(≒105.800円)割れ」や「+DI>-DIの乖離縮小」も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「105.000円」(上図Ⓑ水色線)付近までの下押しとなりそうです。ただし、青色雲が厚い状態(=強い下値サポート帯)となっていることから、下値余地は限定的と言えそうです。


上記シナリオ①および②を概括すると、今後のカナダドル/円は下値しっかりの相場付きが継続する蓋然性(がいぜんせい)が高いと考えます。よって、足もとでは打診買い、ないしは押し目買いが奏功しそうです。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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