◆ 想定外の「スイス利上げ」から“リスク回避”へ… - “131円半ば”に急落
見誤った…。
予想外の「スイス国立銀行(SNB)、0.50%利上げ」を背景に、「世界的なスタグフレーション懸念」が昨日は強まりました。
このため“リスク回避姿勢が”マーケットを席巻し、“円買い(戻し)”が大きく進行しました。
また「日銀も金融正常化に歩調を合わせる」との見方が台頭したことも、“円買い(戻し)”を大きく促したと見られるところです。
こうしてドル円は“ストップロス”を絡めつつ、NYタイム中盤には“131.482円”へと急落しました。
もっともパニックが収まるとその後は“水準調整”が中心となり、“132円前半”へ戻して昨日の取引を終え、そして本日に入って“133円台”へと回復しています。
◆ 日銀は動かないと思うが…?
こうした中、本日は今週もう一つのビッグイベント「日銀金融政策決定会合」と、そして「黒田日銀総裁の記者会見」が行われます。
事前予想は“据え置き”となっていますが、前記「日銀も追随する」との思惑がにわかに台頭しているのが実状です。
このため昨日同様の“サプライズ(政策変更)”はもとより、“予想通り(据え置き)”となっても、マーケットは大きく動意づく展開が想定されるところです。
仮に「大規模な金融緩和策を当面継続」との意向を日銀が覆すようなことがあれば、「日米金利差縮小」を背景にした“円買い(戻し)”が昨日同様に発生する可能性は否めません。
一方で“予想通り(据え置き)”ともなれば、昨日の急落という助走がついていることで、再び“円売り(ドル買い)”がマーケット席巻してもおかしくないところです。
“+2.1%”という本邦インフレ率(4月CPIコア)を考えれば、個人的には“後者(据え置き)→円売り再開”を想定しますが、こればかりは結果を見るまではわからない…?
このため臨機応変な対応が求められることになりますが、いずれにしても急変動には十分に注意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※日銀会合が予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。
136.050(98/10/5高値)
135.968(ピボット2ndレジスタンス、大台)
135.576(6/15高値)
135.000(大台)
134.672(6/16高値)
上値5:134.012(6/15~6/16の61.8%戻し、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値4:133.840(+1σ)
上値3:133.529(6/15~6/16の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値2:133.046(6/15~6/16の38.2%戻し、大台)
上値1:132.448(6/15~6/16の23.6%戻し)
前営業日終値:132.180
下値1:132.000(大台)
下値2:131.482(6/16安値)
下値3:131.344(5/9高値《旧年初来高値》)
下値4:130.966(5/24~6/15の50%押し、20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、大台)
下値5:130.884(ピボット1stサポート、週足・一目均衡表転換線)
130.429(6/6安値)
130.000(大台)
129.877(5/24~6/15の61.8%押し)
129.676(6/3安値)
《10:15》