◆ 上を下への乱高下… - 結局“134円台”
想定した通り、昨日は“利益確定売り”が先行しました。
しかし想定よりも早く、“買い戻し(押し目買い)”が進行したのも事実です。
背景にあるのは、「ECB理事会」への思惑です。
まず急ピッチだった“円売り”を調整する格好で、「円売りの巻き戻し」が進行しました。
ただ「ECB理事会」では“7月利上げ”が予告されたわけですが、マーケットはこれを「知ったら終い」+「欧景気悪化懸念」と捉えました。
このため発表直後から“ユーロ売り”が目立ち始め、代わって“ドル買い”が進行する格好となりました。
こうして“134.555円(東京タイム序盤)”へと上昇したドル円は、“133.178円(欧州タイム中盤)”へと値を落とし、しかし“134.447円(NYタイム終盤)”へとすぐさま反発する動きを見せています。
◆ ただ本日も“同様の動き”となる可能性が…?
こうした中、本日は「今週最大のイベント・米CPI」が行われます。
「米大幅利上げ(0.50%)」を当面継続させるほど、果たして“強い内容”となるのか…?
こればかりは結果を見てみないと仕方ありませんが、一方でこれは昨日同様の状況が期待(懸念?)されるところです。
つまり「円売りの巻き戻し」と、そして「知ったら終い」です。
しかも昨日のように「別の要因(昨日は欧景気悪化懸念)」が台頭する余地は小さいといわざるを得ないところです。
「日米金融当局の立ち位置の違い」がある以上、基本的に“円売り安心感”は維持されると考えます。
しかし“利益確定売り”がいつ発生してもおかしくないタイミングということは、引き続き留意しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:135.412(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:135.150(02/1/31高値)
上値3:135.010(02/2/11高値、02/2/27高値、大台)
上値2:134.892(ピボット1stレジスタンス)
上値1:134.555(6/9高値、+2σ)
前営業日終値:134.372
下値1:134.000(大台)
下値2:133.835(6/9安値後の50%押し)
下値3:133.680(6/9安値後の61.8%押し)
下値4:133.515(ピボット1stサポート)
下値5:133.178(6/9安値)
《10:40》