JSRは朝安後戻り歩調に、前期最終黒字化で最高益更新し今期も大幅増益予想
JSR<4185.T>が朝方売り優勢でスタートし、一時160円安に売られたが、その後は押し目買いが入り下げ幅を縮小している。同社は半導体レジストなどハイテク素材を製造するほか、医薬品の製造受託なども行う。業績は旺盛な半導体需要を背景に利益採算の改善が急となっている。25日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終損益が373億300万円(前の期は551億5500万円の赤字)と大幅黒字化を達成し、同時に過去最高利益を更新した。また、23年3月期の最終利益は460億円(前期比23%増)と更に高水準の伸びを見込んでいる。加えて、発行済み株式数の4.65%相当の1000万株、金額ベースで300億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。ところが株価は上値が重く、寄り後に大口の売りが出て下値を探る展開となった。市場では「コンセンサスも上回り、自社株買いも発表して売られる理由が分からない」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれたが、「仮に会社側の今期見通しが楽観的過ぎるという理由であれば、(売る根拠として)無理がある」(同)とし、実際にその後は押し目を拾う動きが顕在化している。
出所:MINKABU PRESS
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