ほぼ日、2Qは1.8%減収も、主力商品の「ほぼ日手帳」は好調 「生活のたのしみ展」はGW期間中に開催
第2四半期売上高は、前年同期比約1.8%の減収。
鈴木基男氏:本日は、雨の中お越しいただきありがとうございます。株式会社ほぼ日の第2四半期決算をご説明したいと思います。
まず、事業の報告として、売上高は前年同期比で約1.8パーセントの減収です。金額としては、前年同期比6,800万円減の37億500万円となっています。
内訳を見ていくと、主力商品の「ほぼ日手帳」の売上高は23億300万円、前年同期比6.7パーセント・1億4,400万円プラスで着地しています。一方で、手帳以外の商品群である「ほぼ日商品」の売上高は10億3,500万円、前年同期比20.5パーセント・2億6,700万円減となっています。
「その他」について、当社はECでの物販が売上の大半を占めていますが、配送料に対応する手数料売上などの要因から、前年同期比プラス5,400万円の3億6,600万円となっています。
「ほぼ日手帳」は、手帳本体や手帳のカバーはもちろんのこと、その周辺の下敷きや、カバーにさらに付けるカバーなどのグッズが伸び、プラスとなっています。
「ほぼ日商品」については、「生活のたのしみ展」という、大雑貨市のようなものをイメージいただくとよいかと思うのですが、コロナ禍ということもあり、前年の第1四半期はオンラインで開催していました。しかし、当期の開催のタイミングはゴールデンウィークです。
「生活のたのしみ展」の開催時期が大きくずれているため、「ほぼ日商品」の売上高は昨年と比べると下がっていると見ています。
第2四半期は減収増益。
損益について、第2四半期は減収増益となっています。売上高は37億500万円、売上原価は15億1,600万円、販管費は16億3,300万円、結果として営業利益は5億5,500万円、四半期純利益は3億8,600万円です。
営業利益は、前年同期比30.6パーセント増、1億3,000万円のプラスとなっています。売上高がほぼ横ばいであったのに対して、営業利益は約30パーセント伸びていますが、要因の1つは売上原価の改善です。在庫水準の見直し等によって、商品評価で発生する評価損が抑制されたため改善したということです。
販管費は、直販の海外売上増加に伴い、販売や物流でかかる費用が連動して増加します。新型コロナウイルス感染症の影響により、国際物流コストの単価が上昇していることもあり、物流周りのコストは全体的に増加している状況です。
一方で、前期の上半期は移転等を行っていたため、一時的に1億5,600万円の費用が発生していました。今期はその部分がなくなるため、販管費はトータルでマイナス1億200万円となっています。これらによって、営業利益は前年同期比約30パーセントプラスで着地しています。
四半期純利益は昨年同様の水準となっていますが、昨年の第2四半期は特別利益として投資有価証券の一部売却による売却益がありました。当期はそのような特別利益はないため、四半期純利益としては同水準となっています。
海外売上高の構成比率が33.1%に増加。
トピックスの1つとして、海外売上高の構成比が33.1パーセントと、売上高の約3分の1が海外への出荷及び海外での販売によるものとなっています。
「ほぼ日商品」「ほぼ日手帳」は、基本的には国内で展開していると思われていますが、主力の「ほぼ日手帳」を中心に海外で非常に堅調に伸びており、今年もその伸びが継続しています。
結果として、海外売上高は前年同期比プラス1億3,400万円の12億2,500万円となっています。全体の売上高に占める割合は、約3分の1に迫る勢いになっています。
海外売上高は前年同期比12.3%増。
具体的に売れているエリアについて、一番大きなマーケットは北中米で、5億3,500万円と大きな規模がありますが、今年は35パーセント程度伸びており、まだまだ余力があると見ています。
中華圏はほぼ昨年並みで、少しダウンとなっていますが、その他のエリアでは基本的に堅調に伸びています。引き続き、海外へ注力していきたいと考えています。
貸借対照表
貸借対照表です。毎年のことですが、前期末に入荷した「ほぼ日手帳」の棚卸資産は販売開始に伴い減少しています。売上債権・仕入債務についても、手帳の動きに連動して減少しています。
キャッシュ・フロー計算書
キャッシュ・フロー計算書です。現預金について、前期末の残高17億7,300万円から第2四半期は22億5,600万円と増加しています。主に営業活動によるキャッシュ・フローで、7億2,400万円を得ました。
一方で支出は、投資活動によるキャッシュ・フローで、主に「ほぼ日の學校」でのソフトウェア投資やコンテンツ制作投資により、1億3,600万円となっています。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当によるキャッシュアウトが1億500万円となりました。
ここからはトピックスをご紹介します。1つは『シン・ウルトラマン』の公開を記念して、「ほぼ日の學校」の中で『ウルトラマン』について語り尽くす事業を7つお届けしたいと思っています。
もう1つは来年度の手帳の話になりますが、漫画の『ONE PIECE』と「ほぼ日手帳」がコラボします。これまで「ほぼ日手帳」は『ドラえもん』『鉄腕アトム』『ちびまる子ちゃん』など、さまざまな作家や漫画、アニメなどとコラボレーションしています。
「ほぼ日手帳」には手帳の本体の部分と、外側に付いているカバーがあり、これまではカバーとコラボレーションしてきましたが、今回の『ONE PIECE』では本体とコラボレーションします。
また、「ほぼ日手帳」にはすべてのページに「日々の言葉」として1日1日見ていただくものがありますが、その言葉が『ONE PIECE』の漫画の中に出てくるセリフや言葉に変わります。『ONE PIECE』に出てくるキャラクターの誕生日にセリフが書かれているようなかたちです。
「ほぼ日手帳」としては史上初ですが、このようなかたちで来年度の手帳のラインナップに加えています。
最後に「生活のたのしみ展」というイベントです。冒頭に、「今期は第3四半期に開催します」とお伝えしたとおり、ゴールデンウィーク中の4月29日から5月4日までの間、新宿住友ビルの三角広場に、60店舗くらいの店舗が大集結します。3年前には丸の内ビルディングなどの周辺で開催しましたが、その際と同じく、動員数は10万人くらいのイベントになります。
イベントでは、ほぼ日という会社の雰囲気や取り組みを感じることができますし、スタッフも総動員しているため、非常によい機会だと思います。もしよろしければ、ぜひお越しいただければと思います。
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