◆ “巻き戻し”一服 - 一時“下値拡大”
「ウクライナ情勢」を巡る危機感は一巡した印象がありますが、「停戦に向けた楽観論」が昨日は再び後退しました。
このため“巻き戻し”は長くは続かず、期末/月末に絡んだ“ポジション解消ニーズ”が再燃し、“121.273円”へと下値を拡大する場面が見られました。
一方で昨日発表の米PCEは“82年1月以来(+6.4%)”、コア・デフレータは“83年4月以来(+5.4%)”を記録するなど、「米インフレ高止まり」は顕著となっています。
このため「日米金融当局の立ち位置の違い」への思惑は根強く、“崩れる”には至っておりません。
こうしてその後は緩やかに値を戻し、昨日の取引を終えています。
◆ ただ、金利見通しが修正されるほどの“悪化”というのは…? - 米雇用統計
“ポジション解消ニーズ”が強く意識されている状況といえますが、ただ本日は米雇用統計が控えています。
そして前記「米インフレ高止まり」は元より、「労働市場への逼迫感」も顕著というのが実状となります。
このため事前予想は「非農業部門雇用者数(+49.0万人)/失業率(3.7%)/平均時給(前年比+5.5%)」となっているなど、『そう悪い数値は出ない』との見方が一般的です。
もちろん「米5月0.50%利上げ」に関しては“70%超”の確率ですでに織り込まれていますので、米10年債利回りもしくはドル円への影響は“限定的”との見方は少なくありません。
このため結果次第では“さらなる下値追い”となってもおかしくない面もありますが、ただ事前予想から多少上下に振れたくらいでは“大きく修正される”となることはないと見るのが自然です。
そうなると好悪いずれの結果となっても、少なくとも“崩れる”には至らない…?
結果を見るまで“動きづらく(方向感定まらず)”、結果を見てから“動意づく”というのが基本シナリオということになりますが、“下値の堅さ”を想定しながら、状況を見極めたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、いつもより値幅を拡げています。
123.627(3/28~3/31の61.8%戻し)
123.505(ピボットハイブレイクアウト)
123.204(3/30高値、3/28~3/31の50%戻し)
123.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:122.728(3/28~3/31の38.2%戻し)
上値4:122.440(3/31高値)
上値3:122.259(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:122.144(+1σ)
上値1:122.000(大台)
前営業日終値:121.704
下値1:121.624(3/31安値後の61.8%押し)
下値2:121.490(3/31安値後の76.4%押し)
下値3:121.273(3/31安値)
下値4:121.174(3/25安値、ピボット1stサポート)
下値5:121.096(3/4~3/28の38.2%押し)
120.951(3/24安値、3/17~3/28の61.8%押し、大台)
120.591(3/23安値、ピボット2ndサポート)
120.441(3/9ブレイク後の50%押し)
120.000(大台、ピボットローブレイクアウト)
119.865(3/4~3/28の50%押し、日足・一目均衡表基準線)
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