◆ 「悲観論の緩み」は、長くは続かず…
「ウクライナ情勢」を巡る思惑に、振り回されているというのが実状といえます。
『ブリンケン米国務長官-ラブロフ露外相会談を来週24日に予定』と報じられたことから、悲観論が緩む場面は見られました。
しかし長くは続かず、“リスク回避姿勢”が上値を押さえ続けています。
一方で“リスク回避一辺倒”に傾斜する地合いにはなっておらず、下値も限定されています。
このため米10年債利回りは“1.91%”に低下、NYダウは“230ドル超”の続落となったものの、ドル円は“大きな動意”につながることなく、“115円”付近での揺れ動きに徹しています。
◆ 「ヘッドラインに振り回される」は続くが…?
「アメリカの利上げペースアップ観測」は変わっていないものの、こちらは“中長期的(持久力)”的な意味合いが強いと見られます。
一方で「ウクライナ情勢」は“短期的(瞬発力)”に相当しますので、その影響度は大きいと見るのが自然です。
つまり目先は「ウクライナ情勢≧米利上げペースアップ観測」になりやすく、引き続き「ヘッドラインに振り回される」といった神経質な展開が想定されるところです。
ただし本日は「米国休場」となるスケジュール感であり、“流動性の低下”は必至と見られます。
「“些細な要因”で揺れ動く」には当然警戒が必要ですが、一方でかなりのリスクをマーケットは“織り込み済”とも見られますので、一方向への動意には「“かなりの要因”が必要」と見るのが妥当でもあります。
オーダー状況を見ると、“114.80-50円”にまとまった規模のドル買いオーダーが散見される反面、“115.20-50円”にはドル売りオーダーが待ち構えているとも聞き及びます。
“上を下へと揺れ動く”を想定しつつも、“当該レンジ内”と見るのが本日も妥当なのかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.785(2/16高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:115.532(2/17高値、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:115.459(2/15~2/18の61.8%戻し)
上値2:115.296(2/18高値、2/15~2/18の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.136(20日移動平均線)
前営業日終値:115.056(大台)
下値1:114.902(日足・一目均衡表基準線)
下値2:114.849(2/17安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線、50日移動平均線)
下値3:114.776(2/4安値、2/18安値、ピボット1stサポート)
下値4:114.564(1/24~2/10の61.8%押し、-1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:114.437(日足・一目均衡表先行スパン下限)