◆ “リスク回避”再燃 - 115円割れ
『ウクライナ軍が砲撃』との第一報は、「ウクライナ情勢」への懸念を再燃させるには十分でした。
“リスク回避→円買い”が先行する中、ドル円は“115円割れ”へと誘われていきました。
一方で『発信元はロシアメディア・スプートニク』と伝わると、時間の経過と共に「信憑性が不明」との思惑も台頭しました。
これが“下値を支える”格好となり、“崩れる”に至ることはありませんでした。
もっともNYタイムには『今後3会合(~7月)で計1.00%の利上げを』というブラード・セントルイス連銀総裁発言が伝わったものの、“金利選好→ドル買い”が目立つことはありませんでした。
昨日発表された米経済指標がいずれも“芳しくなかった”からですが、いずれにしてもマーケットは「ウクライナ情勢≧米利上げペースアップ観測」の様相となっています。
このため“上値が重い”を引きずったまま、昨日の取引を終えています。
◆ それでも“一辺倒”は想定しづらく、さらに“ポジション調整”の可能性も…?
「ウクライナ情勢」に関しては、正直いって“一進一退”というのが実状です。
『ブリンケン国務長官がラブロフ・露外相と来週会談』との情報も流れていますので、“リスク回避一辺倒”へと発展しづらい地合いもあります。
さらに来週初は「米国休場(プレジデントデー)」となるだけに、“ポジション調整”も入りやすい・・・?
衝突リスクが払拭されない以上、“上値の重さ”が残るのは否めないところがあるのは事実です。
それでも“さらなる下値追い”に関しては、「ウクライナ情勢」が“はっきり悪化する必要有”と見ておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.785(2/16高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:115.532(2/17高値、日足・一目均衡表転換線、2/15~2/17の61.8%戻し)
上値3:115.361(2/15~2/17の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:115.199(2/15~2/17の38.2%戻し)
上値1:115.075(20日移動平均線)、大台
前営業日終値:114.930(日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線)
下値1:114.849(2/17安値、週足・一目均衡表転換線)
下値2:114.776(2/4安値、50日移動平均線)
下値3:114.675(ピボット1stサポート)
下値4:114.564(1/24~2/10の61.8%押し)
下値5:114.437(日足・一目均衡表先行スパン下限、-1σ、ピボット2ndサポート)