◆ 「ウクライナ情勢」≦「米利上げペース加速」
「ウクライナ情勢」に伴う懸念は、ロシアの態度軟化を期待する声から、緩みつつあります。
一方で『一段と速いペースの利上げが必要(ブラード・セントルイス連銀総裁)』『資産売却を検討すべき(ジョージ・カンザスシティ連銀総裁)』発言もあり、「米利上げペース加速」への思惑は再燃しています。
このため米10年債利回りが3日連続となる“2%台”に乗せる場面があり、ドル円は“115.748円”へと持ち直しました。
もっとも“2%台”を維持し続けるすることはできず、NYダウが下値を削ったこともあり、ドル円の“上値の重さ”は相変わらずでした。
◆ 本日は“綱引き”がより際立つ…?
本日も「ウクライナ情勢」と「米利上げペース加速」の綱引きと見られますが、前者は“不透明”、後者は“ほぼ確実”という特徴があります。
このため中長期的には「後者が上回る」と見るのが妥当ですが、マーケットが最も敏感に反応するのは、実は「前者(短期的)」…?
本日は「米PPI」と「NY連銀製造業景気指数」、そして「米国債利払い・償還」があります。
それらに伴う“動意”を確かめながら、それまでは“動きづらい(動意薄)”と見るのが妥当なのかもしれません。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.346(1/4高値、2/10高値)
上値4:116.171(2/11高値、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:116.000(大台)
上値2:115.827(2/10~2/14の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.748(2/14高値)
前営業日終値:115.540
下値1:115.328(日足・一目均衡表転換線)
下値2:115.187(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット1stサポート)
下値3:115.008(2/14安値、2/2~2/10の61.8%押し水準、大台)
下値4:114.913(2/7安値、日足・一目均衡表基準線、20日移動平均線、1/24~2/10の50%押し)
下値5:114.776(2/4安値)