◆ “タカ派寄り”と捉えられ… - 114円後半
注目のFOMCでは、『利上げは間もなく適切となる』と示されました。
またその後のパウエルFRB議長会見では、『(利上げペースは)何も決まっていない』とされました。
これをどう捉えるかですが、マーケットは「0.50%利上げの可能性を否定しなかった」ということで、“タカ派寄り”と捉えました。
こうして米10年債利回りは“1.87%”へと上昇、米株式が“軟調推移”を示す中、ドル円は“114.781円”へと駆け上がっています。
◆ ただ、本当に“タカ派寄り”…?
こうして昨日記した筆者の見方は否定されたわけですが、一方で『(バランスシート縮小は)国債売却ではなく、再投資の制限』との方針が示されています。
「明確な時期/規模」も明言されることがなかったことを考えれば、事前に想定されたほど“タカ派寄り”とはいい切れない面も見え隠れ…?
そして、そうした中での“タカ派寄り”一辺倒の報道には、少々違和感も…?
いずれにしても今週(今月?)最大のビッグイベントは、無事に終了しました。
「米金融正常化」に向けた意識は継続するでしょうが、マーケットは「次なるテーマ」を探しにかかると見るのが自然です。
そして現在の状況を踏まえれば、「ウクライナ情勢」に再び目が向く可能性は高いと見るのが自然です。
さらに本日は「スポット取引の月末応当日」にも当たりますので、“実需絡み”という別のフローも入り込む展開が想定されるところです。
“金利上昇→ドル買い”で反応した昨日ですが、「長くは続かない」と見ながら、神経質なマーケットと対峙すべき局面といえるかもしれません。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:115.462(1/12高値)
上値4:115.247(1/4~1/24の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:115.000(大台、1/18高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:114.908(1/4~1/24の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値1:114.786(1/19高値、20日移動平均線)
前営業日終値:114.665
下値1:114.437(週足・一目均衡表転換線)
下値2:114.329(50日移動平均線)
下値3:114.226(1/24~1/26の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値4:114.093(-1σ、ピボット1stサポート、1/24~1/26の50%押し)
下値5:114.000(大台、日足・一目均衡表先行スパン上限)