◆ “ドル売り戻し”+“円買い”… - 114円前半
「米金融政策正常化」を巡る思惑が一服したこともあり、一時“1.90%”へ上昇していた米10年債利回りの上昇が止まりました。
このため幅広い通貨に対して進行してきた“ドル買い”も緩む格好となり、逆に“ドル売り戻し”が目立ちました。
一方で米株安をキッカケとする「株安の連鎖」だけでなく、昨日はウクライナ情勢等を背景にした「地政学的リスク」も台頭しています。
このため“リスク回避→円買い”はさらに目立つ格好となり、この双方の影響を受けたドル円は“114.204円”へと押し下げられていきました。
◆ それでも“ポジション調整”の範囲内…?
もっともNYタイム終盤には米10年債利回りが“下げ幅を削った(1.82%→1.86%)”ように、“天井打ち→崩れた”というわけではなさそうです。
このため“下値の堅さ”も相変わらずであり、“(114円台を中心とする)揺れ動き”はまだ続きそうな雰囲気を漂わせています。
オーダー状況を見ると、ドル買いオーダーは“114.20-00円”に、ドル売りオーダーは“114.60-80円”に、それぞれ“20銭程度”引き下げられたと聞き及びます。
このため“下値は堅い”との見方は変わらないものの、本日に関しては“上値の重さ”がより優勢となる展開には、注意しておきたいところです。
それでも上下どちらかに放れるまでは「方向感定まらず」と考えますので、「動意づくのはまだ先」と見ますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.971(20日移動平均線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.786(1/19高値、日足・一目均衡表基準線、1/18~1/19の61.8%戻し)
上値3:114.666(日足・一目均衡表転換線、1/18~1/19の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:114.529(1/18~1/19の38.2%戻し)
上値1:114.447(週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:114.313(50日移動平均線、-1σ)
下値1:114.204(1/19安値)
下値2:114.094(1/17安値、1/14~1/18の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:114.000(大台)
下値4:113.852(ピボット2ndサポート)
下値5:113.781(日足・一目均衡表先行スパン上限、-2σ)