◆ 米経済指標は“弱め” - 一時113円半ば
先週末も「弱めの米経済指標」が相次ぎましたが、すでに進行していたこともあり、マーケットが大きな反応を見せることはありませんでした。
逆に米3連休を控えた週末ということもあり、マーケットでは“巻き戻し”が先行しました。
こうして米10年債利回りが“上昇(一時1.79%台)”する中で、一時“113.484円”へと押し下げられていたドル円は“114円前半”へと値を戻し、先週の取引を終えています。
◆ しかし“タカ派寄り”は相変わらず - 114円前半に反発
『利上げ決定に近づきつつある(ウィリアムズNY連銀総裁)』
『利上げ対応が必要(デイリー・サンフランシスコ連銀総裁)』
『年4-5回利上げの可能性(ウォラーFRB理事)』
米金融政策を巡っては、先週末も“タカ派”発言が相次ぎました。
しかし前記したように、マーケットの反応は限定されています。
いずれも“金利上昇→ドル買い”と共に“米株式下落→リスク回避→円買い”を促しかねない要因ですが、すでに“織り込まれた”印象が否めないからです。
特に先週末からは「ブラックアウト期間」に突入していますので、こうした発言による思惑の揺れ動きは“激減”すると見るのが自然です。
そうなると「インフレ高止まり」との事実が変わらない以上、「日米金利格差」への思惑は残る…?
◆ そして“ポジション調整”はすでに終了…?
あくまでも先週末の動きは“(直近の下落に対する)巻き戻し”と見られますが、それまでに溜まっていた“ドル買いのポジション調整”はすでに終えています。
来週のFOMCに向けて、次第に“動きづらく”なるとは見られますが、目先に関しては“もう一段の反発(巻き戻し)”が十分に期待できる局面と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.864(日足・一目均衡表転換線)
上値4:114.743(日足・一目均衡表基準線、1/13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.577(1/4~1/14の38.2%戻し)
上値2:114.437(週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:114.288(50日移動平均線、1/14高値)
前営業日終値:114.219(-1σ)
下値1:113.953(1/14安値後の50%押し、大台)
下値2:113.842(1/14安値後の61.8%押し)
下値3:113.714(ピボット1stサポート)
下値4:113.639(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値5:113.484(1/14安値、-2σ)