◆ 一旦下げるも、押し戻される… - 116円前半
主に利益確定売りを背景に、欧州タイムには“115.623円”へと値を落とす場面が見られました。
しかしながら、下落はそこまで…。
その後は騰勢を取り戻し、さらに“タカ派寄り”となったFOMC議事要旨を背景に“116.20円水準”へと急速に値を戻していきました。
『既に完全雇用の領域に入っている(数人のメンバー)』
『バランスシート縮小は想定より早くなる可能性(ほぼ全てのメンバー)』
「テーパリング倍増(月150億ドル→300億ドル)」「金利見通しでは2022年の利上げは3回」が示された際のものですので、元々“タカ派寄り”が意識されていたのは事実です。
しかしそれを上回る“タカ派寄り”となったことで、マーケットは大きく動意づきました。
米10年債利回りは“急上昇(1.71%は2021年4月6日以来)”、一方で米株式は“急反落(ナスダックは2020年9月以来最大の下げ幅)”を見せる中、ドル円は急速に値を戻していきました。
もっとも金利面では“ドル買い”ですが、リスク面では“円買い”が優勢となっているのも事実です。
このため“4日高値(116.346円)”を上回るには至っておらず、そのまま“116円台”で昨日の取引を終えています。
◆ 本日も“利益確定売り”を鑑みながら…?
こうして「オミクロン株」を背景にした“早過ぎる上昇スピード”は調整されたものの、今度は「日米金利格差」を背景にした“早過ぎる上昇スピード”が台頭した格好となります。
このため“利益確定売り”がいつ入ってもおかしくなく、“上値の重さ”が再び意識されてもおかしくない状況といえます。
ただ昨日も記したように、当該116円台は“いわゆる空白地帯”という、「テクニカル的な後押し」が見え隠れしています。
そうなると「投機筋(仕掛け的な動き)」が放っておかない可能性が浮上しやすく、“4日高値(116.346円)”を上回ると“17/1/11高値(116.860円)”まで一気に上昇してもおかしくない…?
もちろん“往き過ぎ(スピード違反)”であることは否めませんので、本日も“相応の利益確定売り”を覚悟しておく必要がありそうです。
それでも“下値は限定的”と見ながら、押したところは“買い拾い”で対処したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.983(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値4:116.860(17/1/11高値)
上値3:116.614(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:116.346(1/4高値、+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:116.244(1/5高値)
前営業日終値:116.111
下値1:116.000(大台)
下値2:115.741(ピボット1stサポート)
下値3:115.623(1/5安値、1/3~1/4の50%押し水準)
下値4:115.481(1/3~1/4の61.8%押し)
下値5:115.403(+1σ、ピボット2ndサポート)
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