NY株式市場(23日)ダウ平均は節目の3万5000ドル台を回復か⁈ーバイデン 大統領はオミクロン株対策で記者会見へ
23日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反発して取引が始まりそうだ。
ダウ平均は前日までの3日続落で1000ドル近く下落した反動で自立反発を試す寄り付きとなりそう。寄り付きでは節目の3万5000ドル台を回復してひとまず世界的な株安の流れに歯止めが掛かりそうだ。23日のアジア株や欧州株が切り返していることも投資家心理を好転させそう。
チャート分析上では、前日の急落過程で目先的な下値のサポートラインとして意識された200日移動平均線(3万4621ドル)に急接近した後に長い下ひげをつけて取引を終えたことから、目先的な値幅調整の局面が終盤を迎えて自立反発の機運が高まってもおかしくないだろう。短期的な戻りのメドは、100日移動平均線(3万5227ドル)や前日の日中高値(3万5222ドル)が視野に入りそうだ。
ただ、直近の急落要因となった新型コロナウイルスの変異種「オミクロン株」の感染拡大に対する警戒感や米議会で行き詰まりを見せているバイデン政権が掲げた大型歳出法案の行方を慎重に見極めたいとの姿勢は根強い相場環境となろう。21日にはバイデン大統領がオミクロン株への対応策に関する演説を行う予定となっており、会見内容を十分に吟味することが求められそうな1日となる。