NY株式市場(15日)小売売上高は市場予想を下回るー米国10年債利回りは一時1.43%台に低下
15日のニューヨーク株式市場でダウ平均はもみ合いスタートとなりそうだ。
ニューヨーク株式市場では、注目されているFOMCの2日目が始まったことから日本時間16日午前4時に発表されるFOMCの声明文とその後のパウエルFRB議長の会見を見極めたいとの姿勢から様子見ムードが強い取引スタートとなりそうだ。
取引開始前に発表された11月の小売売上高は0.3%増と市場予想(0.8%増)を下回った一方で同じく取引開始前に発表された12月のNY連銀製造業景気指数は31.9と市場予想(25.0)を上回ったものの、相場への影響は限定的となろう。
ただ、市場予想を下回る小売売上高を受けた米国10年債利回りは、一時1.43%台に低下する場面が見られていることからニューヨーク株式市場は底堅さが感じられる寄り付きとなりそう。
これまでのところ今回のFOMCで11月から始まったテーパリング(量的緩和の縮小)ペースを加速させるのではないかとの見方が広がっており、FOMCの結果判明まで売り買いともにポジションを大きく傾けにくい相場環境が続きそうで、FOMCの結果判明で相場のボラティリティーは高まると想定しておく必要があろう。
まずはパウエルFRB議長の記者会見の内容を吟味した上で、明日以降の新たな相場のトレンドについていくことが肝心と捉えるべきタイミングにあると考えている。