江戸時代の大ベストセラー「東海道中膝栗毛」が音声ARで復活?会津17市町村を音声ドラマで巡る周遊観光コンテンツ『会津道中膝栗毛』12月10日から音声ARアプリ「SARF」で配信スタート
ダンス&ボーカルグループ「GENIC」で活躍する、福島県出身の増子敦貴が、初の声優に挑戦
エイベックス・エンタテインメント株式会社は、極上の会津プロジェクト協議会と連携し、スマートフォンの位置情報と音声コンテンツを組み合わせた音声ARアプリ「SARF(サーフ)」を、周遊観光ガイドとして会津17市町村に2021年12月10日(金)から導入します。観光客は、「SARF」アプリを起動した状態で、会津17市町村に設置されたスポットを周遊(全20話)。アプリから流れるオリジナルの音声ドラマ『会津道中膝栗毛(あいづどうちゅうひざくりげ)』の世界に没入しながら、会津の特産物や景勝地について知ることができます。
同コンテンツは、江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡したお伊勢参りを題材とした旅行記「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」と、江戸時代に会津の地でお伊勢参りの代替としてはじまった「会津三十三観音めぐり」を組み合わせた、巡礼型の観光ガイドです。
架空のお笑いコンビが、会津の地を舞台に、様々な体験や失敗を繰り返しながら、会津17市町村の名産を満喫し、景勝地を巡る、巡礼性を伴う短編形式の物語とすることで、観光客が会津地域を周遊するモチベーションを醸成します。また、物語の中に登場する会津の名産品は、アプリ上から販売・紹介サイトに遷移することが可能で、名産品に興味を持った利用者は、より詳しい情報を得ることができます。
また、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」で活躍する、福島県出身の増子敦貴(ましこ あつき)をメインキャストに迎え、臨場感、特別感のある観光体験を演出します。
「東海道中膝栗毛」が持つ、読み物としての優れたエンタテインメント性と、旅行ガイドとしての利便性を、音声のAR技術を駆使して、現代の観光ルートに実装することで、会津を訪れる観光客が、地域のモノ・コトに対して、より一層の関心を持ち、消費に結びつく、新しい形の観光ガイドを実現します。
▷オリジナルコンテンツ『会津道中膝栗毛』について
『会津道中膝栗毛』は、江戸時代後期の戯作者、十返舎一九の代表作で、江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡した旅行記「東海道中膝栗毛」をモチーフとした音声ドラマです。架空の新人お笑いコンビ「サンダルヨンダル」のヤマさんとリョウくんが、旅番組のオーディションをきっかけに、会津の地で様々な体験や失敗の珍道中を繰り広げながら、会津17市町村の名産を満喫し、景勝地を巡ります。
メインキャストのリョウくん役は、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」で活躍する、増子敦貴が演じます。本作品の舞台である福島県出身の増子敦貴の、普段は見せない、ユニークで愛嬌のある演技は必聴です。
▷増子敦貴:プロフィール
2000年1月5日うまれ、福島県出身。
男女 7人組ダンス &ボーカルグループGENIC (ジェニック)として 2020 年5月にデビュー。
ミュージカル『テニスの王子様 』3rd シーズン、舞台「仮面ライダー斬月」-鎧武外伝 -など多くの舞台に出演。
「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)にゾックス・ゴールドツイカー / ツーカイザー役で出演。
▷『会津道中膝栗毛』制作の背景
同コンテンツは、会津地域の周遊観光を促進することを目的としています。江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡したお伊勢参りを題材とした旅行記「東海道中膝栗毛」と、江戸時代に会津の地でお伊勢参りの代替として始まったはじまった「会津三十三観音めぐり」の特性(1. 2.)を組み合わせることで実現しました。
1.「三十三観音めぐり」が持つ、画期的な周遊観光のフォーマット
・観音信仰と娯楽が結びついた江戸時代のイベント「三十三観音めぐり」
観音様が三十三の姿に身を変えて衆生を救うといわれる観音信仰は、様々な人々が仲間と共に巡礼の旅をすることで日頃の悩みを相談したり、温泉につかったりと、地域の美味しいものを食べたりと、諸国を観光する娯楽の側面を持っています。
・お伊勢参りの代替としてはじまった「会津の三十三観音めぐり」
会津の三十三観音めぐりは、江戸時代、会津藩祖保科正之により始まったとされています。当時、全国的に盛んだったお伊勢参りによる、労働力と旅費の領外流出に頭を抱えていた保科正之が その代替として会津領内にある由緒ある仏寺を巡礼する三十三観音を提唱し、その後、領民たちに広く浸透した背景があります。
2. 物語が巡礼のモチベーション(行ってみたい、観てみたいの原動力)になる
・お伊勢参りのモチベーションとなった「東海道中膝栗⽑」
同旅行記は、江戸時代後期の戯作者、十返舎一九によって出版された滑稽本です。主人公である弥次郎兵衛と喜多八の⼆人がお伊勢参りを思い立ち、その道中数々の失敗や滑稽を繰り返しながら 東海道を江戸から京、大阪旅する様子を、狂言や小咄を交えながら、当時の口語で描き出したものです。東海道やお伊勢参りでの旅を経験した多くの庶民や武⼠が、この本にその思い出を重ね合わせ、また、旅へ憧れる多くの読者が、実際に伊勢神宮を目指したとされ、こうした読み物としての優れたエンタテインメント性が、お伊勢参り(旅行)をするモチベーションを喚起する役割を果たしていたと言えます。
・ガイドブックの役割も果たした「東海道中膝栗⽑」
同旅行記中には、桑名のはまぐりをはじめ、道中の名物、銘菓など、当時の様々な観光アセットが散りばめられており、エモーショナルな観光ガイドブックとしての役割を果たしていました。
こうした特性を踏まえ、周遊観光の優れたフォーマットである「三十三観音めぐり」に、「東海道中膝栗⽑」の地域を周遊するモチベーション機能を組み合わせた新しい観光ガイドが『会津道中膝栗毛』です。
▷【極上の会津】会津17市町村 観光音声ガイドも同時公開
オリジナルコンテンツ『会津道中膝栗毛』のほかに、各地域の特色が楽しめる観光ガイドも公開。
合わせて楽しむことで、更に地域の魅力を発見することができます。
▷アプリケーション詳細
音声コンテンツは、当社が開発運用する音声ARアプリ「SARF」から、ご利用いただけます。
「SARF」公式WEBサイト:https://sarf.jp/
「SARF」説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=oUFuvd4BP0Q
概要については、以下の特設サイトをご覧ください。
https://gokujo-aizu.com/night-museum
アプリのダウンロード
【App Store】https://apple.co/2Oycouo
【Google Play】https://play.google.com/store/apps/details?id=com.avex.sarf&hl=ja&gl=US
対応
<Android版>・Android 7.0 以上
<iOS版>・iPhone 6 以上(iPadでは使用できません)/iOS 11.0 以上
※端末によっては正常に動作しない場合がございます。予めご了承ください
▷音声ARとは
音声ARとは、"位置情報"と音楽をはじめとする"音声情報"を組み合わせた音声による拡張現実(AR)によって、日常の新しい楽しみ方、新しい体験を演出するソリューションです。
▷音声ARの仕組み
GPSやビーコン等を使い、特定の場所に紐づけた音声コンテンツを専用アプリから多言語で配信する仕組みです。美術館の音声ガイドを、アプリを使って街中に設置していく取り組みです。視覚に依存したARと異なり、利用者の歩きスマホを誘引しない高い安全性や、観光地や文化財などの景観を損なわないなど音声+ARならではのメリットがあります。
▷エイベックスの音声AR事業「SARF」に関して
Sound Augmented Reality Formatの略。現実空間に音楽や音声情報を重ねて表示することで、Society 5.0をスマートに実現する、新しいARの活用方法です。
これまで主なARコンテンツ及びデバイスの開発は、現実空間上に新たなビジュアル情報を重ねて表示する"視覚"の拡張を前提にするもので、スマートフォンなど既存のデバイス画面に依存することで生じる視聴範囲の制限、また、それを解消するデバイスが開発段階のため、ARを最大限享受できないシチュエーションが散在していました。
一方で、音声ARは、デバイスの制約や利用シーンの制約を受けない"聴覚"による拡張を前提とするため、現段階では"視覚"によるARと比べて、幅広いシチュエーションでの導入が可能です。視覚と比べた、音声ARの特長は、以下の通りです。
1. 利用障壁が低い(スマートフォンとイヤホンを利用するため、3Dメガネ等、特別な機器が不要)
2. 視覚と比べて注意喚起特性が高く、歩きスマホにならない(都市等公共空間における高い安全性)
3. 映像と比べて最小限のコンテンツ制作・運用コスト
4. GPSによる実装が基本のため、導入が容易
▷今後の展開について
「SARF」による音声・音楽をベースとした地方創生支援、地域課題の解決、ブランディングを、政令指定都市、中核市、観光都市に対して行っていきます。
音声ARによる没入体験を、観光ガイドや謎解きなどのコンテンツとして簡単に制作・導入できる管理システムと、専用のスマートフォンアプリを展開していくことで、自治体や企業は、独自のアプリやシステムを開発することなく、低コストで音声ARコンテンツを制作し、効率よく運用していくことが可能になります。また、利用者は「SARF」をダウンロードするだけで、自治体や企業が制作した様々な音声ARのコンテンツを、気軽に楽しむことができます。
<参考:自治体との取り組み実績>
当社では、音楽・イベント制作で培ったノウハウを活用した地方創生事業を行なっています。地域オリジナルの「物語(コンテンツ)」を制作し、音声AR「SARF」を活用して、地域に配置することで、新しい聖地巡礼観光を、自治体や地域企業と共同で開発していきます。
【自治体との取り組み実績】
福岡市:2021年11月
博多旧市街の観光ガイドとして導入。中世の博多の街を舞台にしたオリジナルの音声ドラマ「博多流(はかたながれ)」は、「祇園山笠」をテーマに、博多の街を盛り上げる一人の青年を描いた物語で、博多を発祥の地とする「うどん」や、「黒田官兵衛」など歴史上の人物が登場する巡礼コンテンツ。
会津若松市:2021年7月
会津の街全体を舞台とした、音の肝試しコンテンツを、音声ARを用いて展開。同じ場所でも、昼は音声による観光ガイド、夜は肝試しとして、コンテンツを出し分ける「多層化」を本格的に実装。県立博物館の妖怪展や地域のレストランと、音声コンテンツを連動することで、観光客が数日かけて地域を周遊する立体的なルート観光を実現。
名古屋市:2021年3月
観光ガイドでは紹介しきれない名古屋城のトリビアやマニアックな歴史について、音声ARで解説。劇場版名探偵コナンとのコラボレーション企画として、コナンくんの音声で名古屋城の謎を解いていく謎解きコンテンツを期間限定で実施。
和歌山市:2020年11月
和歌山の2大観光地である、和歌山城と友ヶ島の音声観光ガイドを、和歌山市のオリジナルアプリとして展開。和歌山城を、築城と徳川吉宗の2つの時代でタイムリープする音声コンテンツ「オトガタリ」をバスキュール社と共同で制作。
エイベックス・エンタテインメント株式会社は、極上の会津プロジェクト協議会と連携し、スマートフォンの位置情報と音声コンテンツを組み合わせた音声ARアプリ「SARF(サーフ)」を、周遊観光ガイドとして会津17市町村に2021年12月10日(金)から導入します。観光客は、「SARF」アプリを起動した状態で、会津17市町村に設置されたスポットを周遊(全20話)。アプリから流れるオリジナルの音声ドラマ『会津道中膝栗毛(あいづどうちゅうひざくりげ)』の世界に没入しながら、会津の特産物や景勝地について知ることができます。
同コンテンツは、江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡したお伊勢参りを題材とした旅行記「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」と、江戸時代に会津の地でお伊勢参りの代替としてはじまった「会津三十三観音めぐり」を組み合わせた、巡礼型の観光ガイドです。
架空のお笑いコンビが、会津の地を舞台に、様々な体験や失敗を繰り返しながら、会津17市町村の名産を満喫し、景勝地を巡る、巡礼性を伴う短編形式の物語とすることで、観光客が会津地域を周遊するモチベーションを醸成します。また、物語の中に登場する会津の名産品は、アプリ上から販売・紹介サイトに遷移することが可能で、名産品に興味を持った利用者は、より詳しい情報を得ることができます。
また、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」で活躍する、福島県出身の増子敦貴(ましこ あつき)をメインキャストに迎え、臨場感、特別感のある観光体験を演出します。
「東海道中膝栗毛」が持つ、読み物としての優れたエンタテインメント性と、旅行ガイドとしての利便性を、音声のAR技術を駆使して、現代の観光ルートに実装することで、会津を訪れる観光客が、地域のモノ・コトに対して、より一層の関心を持ち、消費に結びつく、新しい形の観光ガイドを実現します。
▷オリジナルコンテンツ『会津道中膝栗毛』について
『会津道中膝栗毛』は、江戸時代後期の戯作者、十返舎一九の代表作で、江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡した旅行記「東海道中膝栗毛」をモチーフとした音声ドラマです。架空の新人お笑いコンビ「サンダルヨンダル」のヤマさんとリョウくんが、旅番組のオーディションをきっかけに、会津の地で様々な体験や失敗の珍道中を繰り広げながら、会津17市町村の名産を満喫し、景勝地を巡ります。
メインキャストのリョウくん役は、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」で活躍する、増子敦貴が演じます。本作品の舞台である福島県出身の増子敦貴の、普段は見せない、ユニークで愛嬌のある演技は必聴です。
▷増子敦貴:プロフィール
2000年1月5日うまれ、福島県出身。
男女 7人組ダンス &ボーカルグループGENIC (ジェニック)として 2020 年5月にデビュー。
ミュージカル『テニスの王子様 』3rd シーズン、舞台「仮面ライダー斬月」-鎧武外伝 -など多くの舞台に出演。
「機界戦隊ゼンカイジャー」(テレビ朝日系)にゾックス・ゴールドツイカー / ツーカイザー役で出演。
▷『会津道中膝栗毛』制作の背景
同コンテンツは、会津地域の周遊観光を促進することを目的としています。江戸時代に大ベストセラーとして一世風靡したお伊勢参りを題材とした旅行記「東海道中膝栗毛」と、江戸時代に会津の地でお伊勢参りの代替として始まったはじまった「会津三十三観音めぐり」の特性(1. 2.)を組み合わせることで実現しました。
1.「三十三観音めぐり」が持つ、画期的な周遊観光のフォーマット
・観音信仰と娯楽が結びついた江戸時代のイベント「三十三観音めぐり」
観音様が三十三の姿に身を変えて衆生を救うといわれる観音信仰は、様々な人々が仲間と共に巡礼の旅をすることで日頃の悩みを相談したり、温泉につかったりと、地域の美味しいものを食べたりと、諸国を観光する娯楽の側面を持っています。
・お伊勢参りの代替としてはじまった「会津の三十三観音めぐり」
会津の三十三観音めぐりは、江戸時代、会津藩祖保科正之により始まったとされています。当時、全国的に盛んだったお伊勢参りによる、労働力と旅費の領外流出に頭を抱えていた保科正之が その代替として会津領内にある由緒ある仏寺を巡礼する三十三観音を提唱し、その後、領民たちに広く浸透した背景があります。
2. 物語が巡礼のモチベーション(行ってみたい、観てみたいの原動力)になる
・お伊勢参りのモチベーションとなった「東海道中膝栗⽑」
同旅行記は、江戸時代後期の戯作者、十返舎一九によって出版された滑稽本です。主人公である弥次郎兵衛と喜多八の⼆人がお伊勢参りを思い立ち、その道中数々の失敗や滑稽を繰り返しながら 東海道を江戸から京、大阪旅する様子を、狂言や小咄を交えながら、当時の口語で描き出したものです。東海道やお伊勢参りでの旅を経験した多くの庶民や武⼠が、この本にその思い出を重ね合わせ、また、旅へ憧れる多くの読者が、実際に伊勢神宮を目指したとされ、こうした読み物としての優れたエンタテインメント性が、お伊勢参り(旅行)をするモチベーションを喚起する役割を果たしていたと言えます。
・ガイドブックの役割も果たした「東海道中膝栗⽑」
同旅行記中には、桑名のはまぐりをはじめ、道中の名物、銘菓など、当時の様々な観光アセットが散りばめられており、エモーショナルな観光ガイドブックとしての役割を果たしていました。
こうした特性を踏まえ、周遊観光の優れたフォーマットである「三十三観音めぐり」に、「東海道中膝栗⽑」の地域を周遊するモチベーション機能を組み合わせた新しい観光ガイドが『会津道中膝栗毛』です。
▷【極上の会津】会津17市町村 観光音声ガイドも同時公開
オリジナルコンテンツ『会津道中膝栗毛』のほかに、各地域の特色が楽しめる観光ガイドも公開。
合わせて楽しむことで、更に地域の魅力を発見することができます。
▷アプリケーション詳細
音声コンテンツは、当社が開発運用する音声ARアプリ「SARF」から、ご利用いただけます。
「SARF」公式WEBサイト:https://sarf.jp/
「SARF」説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=oUFuvd4BP0Q
概要については、以下の特設サイトをご覧ください。
https://gokujo-aizu.com/night-museum
アプリのダウンロード
【App Store】https://apple.co/2Oycouo
【Google Play】https://play.google.com/store/apps/details?id=com.avex.sarf&hl=ja&gl=US
対応
<Android版>・Android 7.0 以上
<iOS版>・iPhone 6 以上(iPadでは使用できません)/iOS 11.0 以上
※端末によっては正常に動作しない場合がございます。予めご了承ください
▷音声ARとは
音声ARとは、"位置情報"と音楽をはじめとする"音声情報"を組み合わせた音声による拡張現実(AR)によって、日常の新しい楽しみ方、新しい体験を演出するソリューションです。
▷音声ARの仕組み
GPSやビーコン等を使い、特定の場所に紐づけた音声コンテンツを専用アプリから多言語で配信する仕組みです。美術館の音声ガイドを、アプリを使って街中に設置していく取り組みです。視覚に依存したARと異なり、利用者の歩きスマホを誘引しない高い安全性や、観光地や文化財などの景観を損なわないなど音声+ARならではのメリットがあります。
▷エイベックスの音声AR事業「SARF」に関して
Sound Augmented Reality Formatの略。現実空間に音楽や音声情報を重ねて表示することで、Society 5.0をスマートに実現する、新しいARの活用方法です。
これまで主なARコンテンツ及びデバイスの開発は、現実空間上に新たなビジュアル情報を重ねて表示する"視覚"の拡張を前提にするもので、スマートフォンなど既存のデバイス画面に依存することで生じる視聴範囲の制限、また、それを解消するデバイスが開発段階のため、ARを最大限享受できないシチュエーションが散在していました。
一方で、音声ARは、デバイスの制約や利用シーンの制約を受けない"聴覚"による拡張を前提とするため、現段階では"視覚"によるARと比べて、幅広いシチュエーションでの導入が可能です。視覚と比べた、音声ARの特長は、以下の通りです。
1. 利用障壁が低い(スマートフォンとイヤホンを利用するため、3Dメガネ等、特別な機器が不要)
2. 視覚と比べて注意喚起特性が高く、歩きスマホにならない(都市等公共空間における高い安全性)
3. 映像と比べて最小限のコンテンツ制作・運用コスト
4. GPSによる実装が基本のため、導入が容易
▷今後の展開について
「SARF」による音声・音楽をベースとした地方創生支援、地域課題の解決、ブランディングを、政令指定都市、中核市、観光都市に対して行っていきます。
音声ARによる没入体験を、観光ガイドや謎解きなどのコンテンツとして簡単に制作・導入できる管理システムと、専用のスマートフォンアプリを展開していくことで、自治体や企業は、独自のアプリやシステムを開発することなく、低コストで音声ARコンテンツを制作し、効率よく運用していくことが可能になります。また、利用者は「SARF」をダウンロードするだけで、自治体や企業が制作した様々な音声ARのコンテンツを、気軽に楽しむことができます。
<参考:自治体との取り組み実績>
当社では、音楽・イベント制作で培ったノウハウを活用した地方創生事業を行なっています。地域オリジナルの「物語(コンテンツ)」を制作し、音声AR「SARF」を活用して、地域に配置することで、新しい聖地巡礼観光を、自治体や地域企業と共同で開発していきます。
【自治体との取り組み実績】
福岡市:2021年11月
博多旧市街の観光ガイドとして導入。中世の博多の街を舞台にしたオリジナルの音声ドラマ「博多流(はかたながれ)」は、「祇園山笠」をテーマに、博多の街を盛り上げる一人の青年を描いた物語で、博多を発祥の地とする「うどん」や、「黒田官兵衛」など歴史上の人物が登場する巡礼コンテンツ。
会津若松市:2021年7月
会津の街全体を舞台とした、音の肝試しコンテンツを、音声ARを用いて展開。同じ場所でも、昼は音声による観光ガイド、夜は肝試しとして、コンテンツを出し分ける「多層化」を本格的に実装。県立博物館の妖怪展や地域のレストランと、音声コンテンツを連動することで、観光客が数日かけて地域を周遊する立体的なルート観光を実現。
名古屋市:2021年3月
観光ガイドでは紹介しきれない名古屋城のトリビアやマニアックな歴史について、音声ARで解説。劇場版名探偵コナンとのコラボレーション企画として、コナンくんの音声で名古屋城の謎を解いていく謎解きコンテンツを期間限定で実施。
和歌山市:2020年11月
和歌山の2大観光地である、和歌山城と友ヶ島の音声観光ガイドを、和歌山市のオリジナルアプリとして展開。和歌山城を、築城と徳川吉宗の2つの時代でタイムリープする音声コンテンツ「オトガタリ」をバスキュール社と共同で制作。
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