「オミクロン・ショック」は買い場探しの局面?
【注目ポイント】FR・76.4%押し水準(≒76.380円)で下値サポートされるか否か
【見通し①】同水準下値サポートなら、「79.250円」付近までの戻りもあり得そう
【見通し②】同水準割れなら、「75.000円」付近までの下落も視野
【投資戦略アイデア】出口戦略を設定した上での「打診買い」or「押し目買い」
足もとでは、豪ドル/円と概ね同型のチャート形状となっているNZドル/円。先月26日、いわゆる「オミクロン・ショック」に伴うリスク回避フロー主体の大陰線出現となった後、足もとでは、徐々に下値を固める相場付きとも見て取れます。
上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりとなっていること、2) 遅行スパンがローソク足を下抜ける“逆転”となっていること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)の下方にあること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がり推移になっている(上図青色点線丸印)ことから、NZドル/円・日足チャートは、上述した豪ドル/円同様、下降トレンド継続を示すチャート形状であると判断します。
足もとにおける注目ポイントは、直近高安レート(安値:74.518円[8/19]、高値:82.441円[10/21])を結んだFR(フィボナッチ・リトレースメント)・76.4%押し水準である「76.380円」(上図黄色矢印および黒色線)でローソク足が下値サポートされるか否か。
筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)
[見通し①]
これからの時間にかけて、同水準で下値サポートされた場合は、「下値固め」→「一旦の戻りフロー」となりそうです。当該ケースでは、“下降バンドウォーク崩れ”も伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒79.250円、上図Ⓑ緑色線)付近までの戻りもあり得そうです。
[見通し②]
一方で、同水準を終値ベースで下回った場合は、「下値重要線割れ」→「もう一段の下押しフロー」となりそうです。当該ケースでは、“下降バンドウォーク継続”も伴いながら、心理的水準である「75.000円」(上図Ⓐ赤色線)付近までの下落も視野に入りそうです。
上記見通し①および②を念頭に置きつつも、金融市場では引き続き新型コロナウイルス・オミクロン株に対する警戒感や恐怖心の強弱が足もとの動意となりそうです。
その一方で、ある程度の時間的経過や詳細な情報が入るにつれ、市場参加者の心理状態が、言わば「幽霊の正体見たり枯れ尾花」(≒疑心暗鬼の解消)となる可能性も考慮すべきでしょう。
言うまでもなく、根拠なき楽観は禁物ですが、相場の世界では「CHANGE」(変化)の横には「CHANCE」(好機)があるという経験則やパターンも少なからず見られることから、出口戦略を設定した上でのNZドル/円の「打診買い」ないしは「押し目買い」も一案と言えるでしょう。
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