NY株式市場(1日)オミクロン株への警戒感は根強い相場環境が継続か⁈ーISM製造業景況感指数に注目
ダウ平均は、直近のオミクロン・ショックで下落する過程で11月8日に付けた過去最高値(3万6431ドル)から終値ベースで2000ドル近く下落したことから、ひとまず急ピッチな下落に対する反動で買い戻しが先行しそうだ。取引開始前に発表された11月のADP雇用統計は53.4万人増と市場予想(52.5万人増)を上回る内容となったことから週末に発表される雇用統計に期待感が強まりそう。同じくハイテク株を巡っては、前日にリスクオフで米国10年債利回りが1.5%を割り込んむ水準まで低下したことが買い戻しを誘うきっかけとなろう。
ダウ平均は、チャート分析上でも200日移動平均線(3万4348ドル)に急接近する水準まで下落したことから値幅的には短期的な調整局面がピークに近づいているのではないかと見方が台頭してもおかしくないだろう。
ただ、取引時間中には日本時間1日午前0時に発表されるISM製造業景況感指数(市場予想:61.2)や空港検疫の強化中心にオミクロン株に対するバイデン政権の対応を見極めたいとの姿勢が広がりやすい相場環境だろう。このほか、前日の上院に続いてパウエルFRB議長による米議会下院での議会証言の内容に注目が集まりそう。前日の議会証言では、パウエルFRB議長がテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を示唆したことから、再び利上げ時期の前倒しにつながるような発言に対する警戒感が根強くなりそうな1日となる。