それでも“ドル買い遅れ”は解消済なだけに…!? - ドル円

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最新投稿日時:2021/11/17 11:26 - 「それでも“ドル買い遅れ”は解消済なだけに…!? - ドル円」(武市佳史)

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それでも“ドル買い遅れ”は解消済なだけに…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2021/11/17 11:26

◆ 金利/リスクの双方から… - 114円後半


抜けたー!!!

好内容の「米経済指標(小売売上高・コアは前月の2倍超:+1.7%/鉱工業生産は事前予想の2倍超:+1.6%)」を背景に、昨日は“ドル買い”が加速しました。
『インフレ抑制のため、FF金利は最低でも3%(ダドリー元NY連人総裁)』『テーパリングを早めることも選択肢(ブラード・セントルイス連銀総裁)』といった米要人発言も、後押したと見られるところです。
さらに「米中首脳会談(オンライン)」が無事に終了したことが、riskセンチメントを改善させました。
こうして金利/リスクの双方からドルに資金が集まり、ドル円は“年初来高値更新(114.846円)”へと駆け上がっていきました。

◆ 期待は募るが…? - 115円回復


こうなるとドルは、対円・対ドル共に“心理的な節目(115円/1.13ドル)”の突破を目指すと見るのが自然となります。
特にコロナ感染再拡大から「スタグフレーション懸念」が増している対ユーロでは、“もう一段のドル買い”が進行しても何らおかしくないところです。
ただし直近の膠着もあって、対円での“ドル買い遅れ”はすでに解消し、どちらかといえば“ドル買いに傾斜”していたという事実があります。
そうなると“ストップロス”は小幅にとどまる可能性が高く、それでいて“利益確定売り”が上値を押さえる形で機能する可能性もかなり高いと見ざるを得ません。

ファンダメンタルズ的には“さらに上方向”であり、突破したばかりということからテクニカル的にも“もう一段のドル買い”は期待されるところですが、過度の期待はまだ控えておいた方がいいかもしれません。
少なくとも一旦“跳ね返される”までは…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:115.491(17/3/10高値)
上値4:115.355(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:115.187(17/3/14高値)
上値2:115.091(ピボット1stレジスタンス)
上値1:115.000(大台)
前営業日終値:114.828(+2σ)
下値1:114.588(11/15~11/16の23.6%押し)
下値2:114.428(11/15~11/16の38.2%押し)
下値3:114.299(11/15~11/16の50%押し、+1σ、ピボット1stサポート)
下値4:114.170(11/15~11/16の61.8%押し)
下値5:114.074(11/16安値、11/9~11/16の38.2%押し)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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