米ドル/円、6月雇用統計が動意となるか

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最新投稿日時:2021/07/02 10:43 - 「米ドル/円、6月雇用統計が動意となるか」(津田隆光)

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米ドル/円、6月雇用統計が動意となるか

著者:津田隆光
投稿:2021/07/02 10:43

「112円台ミドル」付近までの上値切り上げも

米ドル/円・日足チャート・エンベロープ・ATR
米ドル/円・日足チャート・エンベロープ・ATR出所:マネースクエアFXチャート

【注目メルクマール】21日エンベロープ(乖離率:1%、2%)およびATR(期間:20)
【予想コアレンジ】110.320~112.530円
【利益値幅参考値】0.476円

先月23日に年初来高値となる「111円台」を突破した米ドル/円ですが、その後「主戦場①」(黄色四角枠)内を推移しながら、徐々に上値を切り上げる相場展開となっています。

「期間:21日」、「乖離率:1.00%と2.00%」に設定した米ドル/円のエンベロープ(移動平均乖離率バンド)を見ると、以下のような事項が確認できます。

1) 約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)が引き続き右肩上がりとなっている。
2) 足もとでは、+1%乖離線をやや上回る動きとなっている。

上記1)、2)より、以下のような仮説を立てることが可能です。

A) 上記1)より、米ドル/円はもう一段の上値切り上げを示唆するチャート形状となっており、+2%乖離線(≒112.530円、上図a)付近までの上値切り上げを想定。
B) 一方で、上記2)より、ローソク足の+1%乖離線超えに伴う修正フロー(=反省相場)に伴い、21日MA(≒110.320円、上図b)付近までの下押しの可能性も視野に入れたい。

そんな中、相場の変動率を分析する指標であるATR(アベレージ・トゥルー・レンジ、期間:20、チャート下部記載)を見ると、足もとでは右肩下がり形状となっており、米ドル/円の「低ボラティリティ」を示唆していることが視認できます。(上図黄色矢印)

本稿執筆(2日午前9時)時点のATR数値は「0.476」となっていることから、現時点における1日のボラティリティは「0.476円」と推察されます。同数値はあくまで現時点のものであり、今後の材料(ex.米6月雇用統計その他)次第では変化する可能性があることには留意しつつ、トラリピにおける利益値幅の参考値とすることも一案でしょう。

以上を踏まえた上で、米ドル/円・日足レベルにおけるトレードアイデアは以下の通りとなります。

[主戦場②](赤色四角枠)
予想コアレンジ:110.320~112.530円、トレードアイデア:買い・トラリピ
利益値幅参考値:0.476円

日本時間今夜21時30分に発表される米6月雇用統計にマーケット参加者の耳目が集まっていることもあり、同発表結果前後の米ドル/円はボラティリティが向上する可能性には十分留意すべきでしょう。

津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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