昨年2月28日以来の高値を示現!
【注目ポイント】+2%乖離線(≒5.590円)上抜け成否
【見通し1】上値抑制なら、21日MA(≒5.480円)付近まで一旦の下押しも
【見通し2】上抜け突破なら、「6.000円」に向けた上値切り上げの起点となりそう
日本時間本日未明、BOM(メキシコ中銀)が予想外の利上げ(4.00%→4.25%)に踏み切ったこともあり、24日海外時間のメキシコペソ/円は、一時昨年2月28日以来の高値となる「5.596円」を付ける動きとなっています。
そのメキシコペソ/円・日足チャートにおいて、「期間:21日」、「乖離率:1.00%と2.00%」に設定したエンベロープ(移動平均乖離率バンド)を付加してみると、以下のような傾向・パターンが視認できます。
1) 昨年8月以降における下げ局面では、-2%乖離線を一時的にアンダーシュートする動きが多く見られる。(上図赤色丸印)
2) 1)の後、「下値固め」→「反発フロー」となり、結局は+2%乖離線付近まで上昇する傾向がある。
上記1)、2)を踏まえた上で、足もとの値動きを見ると、以下のような状況確認ができます。
1’) 先週末から今週初めにかけて、ローソク足が-2%乖離線を一時的にアンダーシュートする動きとなった。(上図黄色丸印)
2’) その後、「下値固め」→「反発フロー」となり、本稿執筆(25日午前8時)時点では、+2%乖離線付近で推移している。(上図黄色矢印)
上記1’)、2’)より、チャートのアナロジー(類比)分析を基にメキシコペソ/円の相場見通しを立ててみると、以下の通りとなります。
■ 25日時点では、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)が横向きとなっていることから、当面はレンジ相場が継続しそう。
■ 直近ローソク足が、傾向・パターン上「買われ過ぎ」を示唆する+2%乖離線に近接していることから、足もとでは「上値抑制」→「一旦の下押し」となる可能性も。その場合は、21日MA(≒5.480円)付近までの下押しもあり得そう。
■ 一方で、これからの時間にかけて、ローソク足が終値ベースで+2%乖離線(≒5.590円)をオーバーシュートし、同時に21日MAの先端部分が右肩上がりに変化した場合は、もう一段の上値トライとなる可能性も。+2%乖離線は、昨春のコロナ・ショック前後の高安レート(高値:5.992円[2020/2/20]、安値:4.221円[2020/4/6])を結ぶFR(フィボナッチ・リトレースメント)・76.4%戻し水準と近似値であることから、目先の上値重要線と捉えるべき。よって、同水準突破の後の上値メドは、コロナ・ショック以前の高値である「5.992円」[2020/2/17]、ないしは心理的節目である「6.000円」に向けた上値切り上げを想定。
最新人気記事
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 13:30
-
今日 12:30
-
今日 11:30