チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
プレミアグループ <7199> 【 2+→2+】
「22/3期は大幅増収、実力ベースで2桁増益を計画、右肩上がりの成長が続く」
21/3期はコロナ禍での営業自粛等により前半中心に取扱高が伸び悩んだ。ただし、逆風下にも関わらずストックビジネスの強みを背景に安定収益が計上できたことや子会化した中央債権回収(株)とのシナジー創出、ファイナンス事業での延滞債権残高率の低水準維持、更には新規ビジネスの伸長などにより税引前利益段階で大幅増益を確保したことが評価できる。22/3期は21/3期前半にコロナ禍で取扱高を積み上げ切れなかった影響から営業収益の伸びは鈍化するが21/3期比20%増収と高成長維持が見込まれること、同社税引前利益計画には上振れ余地があるとみること、高成長が見込める中、22/3期TIW予想PER16.5倍などの株価指標面にも特段割高感はないとみるため、株価にはなお上昇余地があるとみて投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:31.1% PBR:5.9倍、来期予想PER:12.8倍、来期予想EPS成長率:29%株価(6/11終値):3,580円
Fモデルによる理論株価:3,048円(6月7日by高田悟)
大阪ソーダ <4046> 【 1→1】
「下期からの回復が22/3期は継続」
21/3期は減収減益で着地。21/3上期のコロナの影響を下期の回復でカバーしきれなかったが、当初計画は上回った。22/3期は、TIWでは、前下期からの回復が続くとみている。投資評価「1」を継続し、目標株価を6,100円~6,300円とする。理由は、①利益の源泉である機能化学品が堅調であること、②更に基礎化学品の回復が継続していること、③会社側計画は保守的であり、計画を超えた着地が期待できる、④株価評価(PER、PBRともに)が割安である、からである。
予想ROE:8.6% PBR:0.9倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:2%株価(6/11終値):2,478円
Fモデルによる理論株価:4,648円(6月11日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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