ドラフト Research Memo(2):企業使命は、「デザインを通して、社会の課題を解決する」

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最新投稿日時:2021/05/19 08:32 - 「ドラフト Research Memo(2):企業使命は、「デザインを通して、社会の課題を解決する」」(フィスコ)

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ドラフト Research Memo(2):企業使命は、「デザインを通して、社会の課題を解決する」

配信元:フィスコ
投稿:2021/05/19 08:32
■会社概要

1. 会社概要
ドラフト<5070>は2008年4月、デザイナーである山下泰樹氏により設立された。山下氏は創業者であり、筆頭株主である。同社は、デザインを通して、社会の課題を解決することを企業使命とする。企業理念は、「ALL HAPPY BY DESIGN」。デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、「その空間にいる人々の心地良い体験や満足感」を表現する言葉であるヒューマンエクスペリエンスの向上によって、社会に貢献することを目指している。

設計会社は、「アトリエ系」と呼ばれる少人数の企業と、市場の大半を占める「組織型設計会社」の2つに大きく分類される。後者は、経済合理性を重視し、堅実なデザインを好み、商業施設や都市開発に関わる大型プロジェクトを実現する技術と組織力を持つ。同社は、アトリエ系の自由な創造性と、個々の技術が結集した組織力を併せ持つ独自の組織形態を採る。国内外にいる150名以上の社員の半数を占めるデザイナーと、高度なデザインを実現するデザインビルドを担うプロジェクトマネジメント部門が両輪となり、年間約200件のプロジェクトを遂行している。

同社の創業時はオフィスが単なるコストとして捉えられており、限られたスペースを極力効率的に使用することが設計の主流であった。同社は自由な発想を取り入れた空間を数多く手掛け、表層的な見栄えではなく、デザインをツールとした課題解決に創造力を発揮した。ワーカーが長時間を費やすオフィス空間の重要性に鑑み、オフィス空間に企業のブランドを具現化するだけでなく、社員が居心地良く過ごせ、誇れるオフィスの実現を目指した。こうした同社のビジョンやデザインが反響を呼び、顧客層が感度の高いスタートアップ企業から大企業へも広がる。商業施設の環境設計や大手デベロッパーと組んだ都市開発に関わる建築物の設計・デザインを手掛けるようになった。現在の対象領域は、インテリアデザインから、プロダクトデザイン、商業施設、そして都市計画における建築設計にまで広がっている。

2020年12月期の9ヶ月間の売上高(4,313百万円)の対象領域別売上高構成比は、オフィスが63.8%、商業施設が3.7%、都市開発・環境設計・その他が32.4%となる。

2. 沿革とグループ企業
同社グループは、本体とフィリピンにある連結子会社D-RAWRITE INC.の2社で構成されている。D-RAWRITEは2013年に設立され、3Dイメージパースと2D設計図面の作成を行う。

3Dイメージパースは、図面をもとに建物の外観や室内の完成予想画像を3Dで表したもの。施主と完成イメージを共有するうえで非常に重要なツールであり、クライアントに対するプレゼンテーション等で、図面や模型に対し圧倒的な威力を発揮する。通常、製作には多大な時間と費用を要するが、同社は優秀なエンジニアが多数存在するフィリピンで内製することにより、ノウハウ・スキルの蓄積による品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現している。本体のデザイン部門とWEB会議などによるコミュニケーションを密にとることで、製作時間の短縮と完成度の高さを図っている。

2021年4月には、ブランディングやプロモーションなどコミュニケーションデザインを事業領域とするサティスワンを吸収合併した。総合クリエイティブ会社としてワン・パッケージ提案ができる体制を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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配信元: フィスコ

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