ナック<9788>は14日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比37.1%減の555.13億円、営業利益が同31.3%増の27.82億円、経常利益が同27.9%増の26.83億円、親会社株主に帰属する当期純利益が257.5%増18.37億円となった。
クリクラ事業の売上高は前期比11.3%増の148.81億円、営業利益は同57.9%増の16.27億円となった。直営部門では、首都圏を中心に法人顧客の需要が減少した一方、在宅時間の増加により家庭顧客の需要が増加したことでサーバー1台あたりのボトル消費量が増え、売上高が増加した。加盟店部門でも、直営部門同様ボトル価格改定効果に加え、新サーバー「クリクラFit」の販売により、売上高が増加した。また、直営・加盟店両部門ともに、感染症の影響による除菌意識の高まりを受け、次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の売上が大幅に伸長した。
レンタル事業の売上高は前期比1.2%減の146.26億円、営業利益は同27.7%減の13.33億円となった。主力のダスキン事業は増収となった。一方で、「with(ウィズ)」を主力とする害虫駆除事業では、感染症の影響を受け、主要顧客である大都市圏の飲食店業界が時短営業や休業を余儀なくされたことにより、売上高は大幅に減少した。法人向け定期清掃サービスを提供するアーネストも、商業施設やオフィスなどの時短営業や休業により、売上高は減少した。
建築コンサルティング事業の売上高は前期比61.8%増の84.95億円、営業利益は同10.5%増の8.07億円、受注高は4.59億円となった。ノウハウ販売部門では、感染症の影響により販売促進セミナーや訪問自粛を余儀なくされた一方、既存会員に向けたサポート強化が奏功し、増収となった。省エネ関連部資材の施工を手がけるナックスマートエネルギーでは、感染症の影響で発生した一部の着工遅れが響き、前期までの建築部資材販売部門を含む売上高は大幅に減少した。なお、第1四半期より、suzukuriおよび前期株式取得により子会社化したエースホームを当事業セグメントに加えており、結果としてセグメント全体では増収となった。
住宅事業の売上高は前期比77.6%減の103.41億円、営業利益は0.74億円(前期は5.45億円の損失)、受注高は同16.9%増の56.22億円となった。住宅事業では、保有するレオハウスの全株式を譲渡したことにより、同社の業績数値を連結業績から除外した。ケイディアイは減収となったが、利益率の高い住宅販売の比率を上げたことで売上総利益率の改善を実現し、増益となった。ジェイウッドでは、住宅の受注棟数と完工棟数が伸長したものの、土地販売件数の減少により減収となった。国木ハウスでは、住宅の受注棟数が伸長した一方で完工棟数が減少したことにより、減収となったものの、一棟単価及び売上総利益率の改善と販売費及び一般管理費の削減により増益となった。
美容・健康事業の売上高は前期比17.7%減の72.13億円、営業利益は同2.3%減の1.22億円となった。JIMOSでは2019年7月に化粧品通販の自社ECサイトにおいて使用しているサーバーへの不正アクセスが発生しECサイトを約4ヶ月間停止、結果顧客数が減少したことが響き、減収減益となった。ベルエアーでは、主力商品である栄養補助食品の顧客数が減少する中、美容健康雑貨等の販売拡大に取り組んだものの、減収となった。一方、販管費及び一般管理費の削減により増益となった。
2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比576.00億円、営業利益が26.00億円、経常利益が26.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が16.00億円を見込んでいる。なお、2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、上記の連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載していない。
また、同日、2021年3月期期末配当について、普通配当27.00円に、50周年記念配当8.00円を加え、1株当たり35.00円を配当すると発表した。これにより、中間配当と合計した年間配当金は44.00円となる。
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クリクラ事業の売上高は前期比11.3%増の148.81億円、営業利益は同57.9%増の16.27億円となった。直営部門では、首都圏を中心に法人顧客の需要が減少した一方、在宅時間の増加により家庭顧客の需要が増加したことでサーバー1台あたりのボトル消費量が増え、売上高が増加した。加盟店部門でも、直営部門同様ボトル価格改定効果に加え、新サーバー「クリクラFit」の販売により、売上高が増加した。また、直営・加盟店両部門ともに、感染症の影響による除菌意識の高まりを受け、次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」の売上が大幅に伸長した。
レンタル事業の売上高は前期比1.2%減の146.26億円、営業利益は同27.7%減の13.33億円となった。主力のダスキン事業は増収となった。一方で、「with(ウィズ)」を主力とする害虫駆除事業では、感染症の影響を受け、主要顧客である大都市圏の飲食店業界が時短営業や休業を余儀なくされたことにより、売上高は大幅に減少した。法人向け定期清掃サービスを提供するアーネストも、商業施設やオフィスなどの時短営業や休業により、売上高は減少した。
建築コンサルティング事業の売上高は前期比61.8%増の84.95億円、営業利益は同10.5%増の8.07億円、受注高は4.59億円となった。ノウハウ販売部門では、感染症の影響により販売促進セミナーや訪問自粛を余儀なくされた一方、既存会員に向けたサポート強化が奏功し、増収となった。省エネ関連部資材の施工を手がけるナックスマートエネルギーでは、感染症の影響で発生した一部の着工遅れが響き、前期までの建築部資材販売部門を含む売上高は大幅に減少した。なお、第1四半期より、suzukuriおよび前期株式取得により子会社化したエースホームを当事業セグメントに加えており、結果としてセグメント全体では増収となった。
住宅事業の売上高は前期比77.6%減の103.41億円、営業利益は0.74億円(前期は5.45億円の損失)、受注高は同16.9%増の56.22億円となった。住宅事業では、保有するレオハウスの全株式を譲渡したことにより、同社の業績数値を連結業績から除外した。ケイディアイは減収となったが、利益率の高い住宅販売の比率を上げたことで売上総利益率の改善を実現し、増益となった。ジェイウッドでは、住宅の受注棟数と完工棟数が伸長したものの、土地販売件数の減少により減収となった。国木ハウスでは、住宅の受注棟数が伸長した一方で完工棟数が減少したことにより、減収となったものの、一棟単価及び売上総利益率の改善と販売費及び一般管理費の削減により増益となった。
美容・健康事業の売上高は前期比17.7%減の72.13億円、営業利益は同2.3%減の1.22億円となった。JIMOSでは2019年7月に化粧品通販の自社ECサイトにおいて使用しているサーバーへの不正アクセスが発生しECサイトを約4ヶ月間停止、結果顧客数が減少したことが響き、減収減益となった。ベルエアーでは、主力商品である栄養補助食品の顧客数が減少する中、美容健康雑貨等の販売拡大に取り組んだものの、減収となった。一方、販管費及び一般管理費の削減により増益となった。
2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比576.00億円、営業利益が26.00億円、経常利益が26.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が16.00億円を見込んでいる。なお、2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、上記の連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載していない。
また、同日、2021年3月期期末配当について、普通配当27.00円に、50周年記念配当8.00円を加え、1株当たり35.00円を配当すると発表した。これにより、中間配当と合計した年間配当金は44.00円となる。
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