リョーサン、前期経常を13％上方修正、配当も40円増額

　リョーサン <8140> が4月30日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→51億円(前の期は29.1億円)に13.3％上方修正し、増益率が54.3％増→74.9％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の28.2億円→34.2億円(前年同期は10.3億円)に21.2％増額し、増益率が2.7倍→3.3倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→100円(前の期は80円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年3月期につきましては、市場回復や販売管理費の抑制運用ができていること等を背景に、2021年1月26日付にて通期連結業績予想を上方修正しましたが、第4四半期も自動車やコンシューマ向けビジネスを中心に引き続き好調に推移しました。営業利益は需給逼迫の中で在庫回転が進んだことに加え、運用厳格化が奏功。在庫関連費用が縮小し、増益に寄与しました。経常利益は期末にかけての急激な円安進行の影響を受けたものの、当期純利益は政策保有株式追加売却等の特別利益計上もあり、業績予想を再度上方修正することとしました。

　当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要施策の一つと認識するとともに、1株当たり当期純利益の向上に努めています。2021年3月期の期末配当予想は、前述の通り当期純利益を上方修正することに伴い、1株当たり普通配当30円に、特別配当40円を加え、70円とさせていただきます。これにより、年間配当予想は100円となります。