ローツェ:日本証券新聞 伊藤 明

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最新投稿日時:2021/04/05 11:27 - 「ローツェ:日本証券新聞 伊藤 明」(伊藤明)

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ローツェ:日本証券新聞 伊藤 明

著者:伊藤明
投稿:2021/04/05 11:27

折からの半導体人気の流れに乗る

ローツェ 日足一目均衡表
ローツェ 日足一目均衡表出所:日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【半導体人気】
半導体のウエハーはガラス基板の自動搬送装置など半導体関連装置を主力とし、他に、FPD関連装置も手掛ける。
日本など各国政府が増産要請を行っている台湾・TSMCや、米アプライドマテリアルが主要顧客だが、米マイクロンや韓国・サムスン電子など顧客の裾野は広い。技術力には定評を持ち、窒素環境でウエハーをストックする装置の『N2-BWS』では独占状態にある。

【2月決算に注目】
2月期決算企業であり、来週週明けの4月12日に決算発表を控えることが、ここでの注目ポイント。
昨年は4月10日発表だったが、翌営業日である13日に19.5%高(675円高の4125円)した経緯がある。
その翌々日に4655円、7月21日には6260円まで買われた。

同社のその後の四半期決算をたどると、
3~5月(3カ月)が「21.9%増収・11.5%営業減益」、
3~8月(6カ月)が「40.5%増収・7.5%営業増益」、
3~11月期(9カ月)が「44.7%増収・18.5%営業増益」と尻上がりに向上。

3カ月ごとに見た方がわかりやすく、営業利益の前年同四半期比で、
3~5月「11.5%減益」、
6~8月「25.8%増益」、
9~11月「44.7%増益」 となっている。

ところが、通期業績については、
期初(前出の通り、コロナ禍の深刻化していた昨年4月10日)に掲げた
「23.7%増収・6.8%営業増益」見通しを全く変えていない。
集計中の前2月期については相応の増額着地と、現状の半導体市場を取り巻く環境を踏まえれば、今2月期には一段の収益拡大見通しが打ち出される可能性は決して小さくない。

【テクニカル】
折からの半導体人気の流れに乗って急伸。チャート上では窓を空けての上昇となっている。終値ベースでも、高値ベースでも、1月21日に付けた最高値9050円を更新。
東海東京調査センターは「1万円目標」を掲げている。
直近で急伸したことは確かだが、それでも、おそらくはかなり保守的であろうと思われる現状の会社側予想ベースでもPERは21.3倍に過ぎない。
半導体関連各社を見ると、たとえば、東京エレクトロンが31.6倍、アドバンテストが31.0倍、SCREENHDが37.8倍で、ディスコが37.2倍…。
レーザーテックに至っては93倍台に買われている。
決算発表をキッカケに本格的な水準訂正高展開に発展しても不思議はなく、ここから先取り買いの動きが強まると見たい。
買いの急所になるのではないか。

伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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