【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

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最新投稿日時:2021/02/17 10:44 - 「【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

著者:鈴木 行生
投稿:2021/02/17 10:44

~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~

【ポイント】
・調剤薬局のデジタル化を推進する「デジタル薬局コンソーシアム」を2月に立ち上げた。合弁子会社のファーマシフトを活用して、「かかりつけ薬局化支援サービス」を開始した。まず7社、750店が参画した。2023年末に1.5万店への拡大を目指す。LINEの公式アプリを利用し、店舗ごとの月額課金システムをとっており、今後の展開が注目できる。

・業績は好調で、2021年3月期の会社計画が大幅上方修正された。前期の営業利益16億円に対して、25億円を見込んでいたが、これを34億円に上げた。医薬品ネットワーク部門が好調であるのに加えて、調剤薬局部門において、コロナの影響によって処方箋応需枚数は減少しているものの、ジェネリック医薬品への切り替え、業務の効率化による生産性の向上、経費圧縮などの効果が加わった。

・新型コロナショックの影響で、薬局での処方箋枚数は減少している。クリニックに行かなくなり、定期的に通院する人は薬を長めにもらうようになった。枚数が減ると、薬局の収入も減少する。会社側では慎重にみていたが、単価面でかなり克服できそうである。

・医薬品ネットワークへの加盟件数が、1月末で5845件(前期末比+600件)となった。薬局経営の健全性を確保しようと、中堅の調剤薬局の加盟が加速している。加盟件数は3期前+739件、2期前+1281件、前期+1455件と加速している。競合も出ているが、当社の優位性は揺るがない。

・中期4カ年計画では、ネットワーク部門の拡大を柱に、医薬品メーカーから卸、薬局、患者に至るサプライチェーンの効率化を通して、営業利益50億円を目指している。医薬品ネットワーク部門に加え、医薬品製造販売部門の利益貢献も高めるべく、自社ブランドのジェネリック医薬品の製造販売を強化している。

・課題は、調剤薬局部門の収益変動をいかに抑えていくか。地域包括ケアの中で、「未病・予防-医療-介護」を支える「かかりつけ薬局」への対応が勝負となる。医薬品ネットワーク部門を軸に、中期計画の営業利益50億円は、若干遅れるとしても十分射程にある。加盟件数1万件が見えてくるにつれて、株式市場での評価もさらに大きく高まろう。

目  次
1.特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く
2.強み 地域薬局のネットワークで圧倒的トップを確立
3.中期経営方針 新たなプラットフォームによる企業価値創造に向けて
4.当面の業績 新型コロナの影響を乗り越えて、2022年3月期はピーク利益更新へ
5.企業評価 医薬品ネットワーク部門を柱とした連携効果に注目

メディカルシステムネットワーク <4350>
企業レーティング
株価
(2021年2月16日)
713円
時価総額 218億円
(30.6百万株)
PBR 1.95倍
ROE 18.0%
PER 10.8倍
配当利回り 1.4%
総資産 66300百万円
純資産 11119百万円
自己資本比率 16.7%
BPS 366.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.3 25410 1357 1314 518 20.0 3.75
2013.3 54827 2046 1912 756 29.1 8.0
2014.3 66181 2091 2019 668 27.7 8.0
2015.3 75548 2641 2540 885 37.1 8.0
2016.3 87715 3783 3860 1720 60.1 9.5
2017.3 88865 2113 2109 571 19.3 10.0
2018.3 93977 3163 3250 1022 34.5 10.0
2019.3 98232 1428 1501 462 15.3 10.0
2020.3 105241 1615 1560 -895 -29.5 10.0
2021.3(予) 103000 3400 3400 2000 65.9 10.0
2022.3(予) 107500 4400 4300 2400 79.1 15.0

(2020.12ベース)
(注)2012.3期は決算期変更で6ヵ月決算。ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。09.9期で1:200、12年4月、6月に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku202102.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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