株価はもみ合いを制して上放れ期待、来週の決算次期見通しに注目
【事業内容】
綿紡績の老舗ながら非繊維事業を拡大し、エレクトロニクス(マイクロデバイス、無線)をはじめブレーキ、精密機器など事業多角化を推し進める。ブレーキ摩擦材では世界首位を誇る。昨年、バイポーラICに代表されるアナログICに強みがある新日本無線を完全子会社化。
【業績面】
業績面においては昨年11/12に第3Q決算を発表し、売上高は10.5%減益、営業利益は赤字拡大で着地。主力のブレーキ事業で自動車市況低迷の影響を受けて事業損失が拡大したが、中国においては堅調で増収増益を確保。無線・通信事業でも車載関連製品の落ち込みが響き減収減益を余儀なくされた。ただし、足元では自動車生産台数の回復を背景に通期予想を上回り、営業黒字で着地する予想に上方修正しており、近く発表される2/10の本決算では来期見通しに期待が寄せられる。
【株価動向】
株価は昨年3/23に安値574円をつけて反発、6月には一時200日移動平均線を回復する場面があったが、7月末の業績下方修正を理由に二番底を探る場面があった。しかし、3月の安値水準を切ることなく反発に転じたことで夏場から秋口にかけては比較的持ち直したところでもみ合いを続け、足元でようやく上放れの動きがみられ始めてきたところと言える。バリュエーションにはまだ水準訂正の余地があり、今回の決算発表を機に見直される転機となるか注目される。
関連銘柄
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