【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

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最新投稿日時:2020/11/20 11:14 - 「【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/11/20 11:14

~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~

【ポイント】
・医薬品ネットワークのプラス効果が顕在化しつつある。加盟件数が5000件を超えて、医薬品の単品単価をベースに流通の効率化が表れ、2021年3月期はコロナ禍にもかかわらず大幅増益となろう。この効果は来2022年3月期も見込めよう。

・新型コロナショックの影響で、薬局での処方箋枚数は減少している。クリニックの科目によっては行かなくなり、定期的に通院する人は薬を長めにもらうようになった。枚数が減ると、薬局の収入も減少する。1Qはこの影響が大きく出たが、2Q以降の回復もまだ鈍い。3波、4波も想定されるので、今下期について、会社側ではかなり慎重にみている。

・医薬品ネットワークへの加盟件数が、11月末で5709件(前期末比+464件)となった。薬局経営の健全性を確保しようと、中堅の調剤薬局の加盟が加速している。加盟件数は3期前+739件、2期前+1281件、前期+1455件と加速している。競合も出ているが、当社の優位性は揺るがない。

・LINE(ライン)の公式アプリをジョイントで開発し、2021年1月より薬局向けサービスを開始する。薬局と患者がラインでやり取りして、処方箋メール、服薬サポート、健康相談などが簡便にできる。当社の加盟店だけでなく、全国の薬局への展開も視野にある。これも圧倒的No.1のネットワークを有する効果として注目できよう。

・中期4カ年計画では、ネットワーク部門の拡大を柱に、医薬品メーカーから卸、薬局、患者に至るサプライチェーンの効率化を通して、営業利益50億円を目指している。医薬品ネットワーク部門に加え、医薬品製造販売部門の利益貢献も高めるべく、自社ブランドのジェネリック医薬品の製造販売を強化している。

・課題は、調剤薬局部門の収益変動をいかに抑えていくか。地域包括ケアの中で、「未病・予防-医療-介護」を支える「かかりつけ薬局」への対応が勝負となる。医薬品ネットワーク部門を軸に、中期計画の営業利益50億円は、数年遅れるとしても十分射程にある。加盟件数1万件が見えてくるにつれて、株式市場での評価も大きく高まろう。

目  次
1.特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く
2.強み 地域薬局のネットワークで圧倒的トップを確立
3.中期経営方針 新たなプラットフォームによる企業価値創造に向けて
4.当面の業績 新型コロナの影響を乗り越えて
5.企業評価 医薬品ネットワーク部門を柱とした連携効果に注目

メディカルシステムネットワーク <4350>
企業レーティング
株価
(2020年11月19日)
648円
時価総額 199億円
(30.6百万株)
PBR 2.00倍
ROE 7.6%
PER 26.2倍
配当利回り 1.5%
総資産 63269百万円
純資産 9817百万円
自己資本比率 15.5%
BPS 323.8円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.3 25410 1357 1314 518 20.0 3.75
2013.3 54827 2046 1912 756 29.1 8.0
2014.3 66181 2091 2019 668 27.7 8.0
2015.3 75548 2641 2540 885 37.1 8.0
2016.3 87715 3783 3860 1720 60.1 9.5
2017.3 88865 2113 2109 571 19.3 10.0
2018.3 93977 3163 3250 1022 34.5 10.0
2019.3 98232 1428 1501 462 15.3 10.0
2020.3 105241 1615 1560 -895 -29.5 10.0
2021.3(予) 103000 2500 2500 750 24.7 10.0
2022.3(予) 107000 3800 3700 1450 48.3 10.0

(2020.9ベース)

(注)2012.3期は決算期変更で6ヵ月決算。ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。09.9期で1:200、12年4月、6月に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku202011.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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