◆ リスク/金利の双方から… - 円全面安
“前日の流れ”を引きずる格好で、「リスク選好姿勢」は昨日も継続しました。
特に「新型コロナ対策の進展」に対する期待感のみならず、昨日は「米中貿易合意の遵守」に向けた協調体制も確認されたことで、「リスク選好姿勢」は輪をかけて進展していきました。
一方で「逃避資金の流出」も続いており、「米国債利回りの上昇(債券価格は下落)」は継続しています。
このためリスク面では“ドル売り”&“円売り”、金利面では“ドル買い戻し”が促されている格好であり、結果的に“円全面安”へと発展していきました。
クロス円通貨が軒並み上昇する中、ドル円は“106.579円”へと緩やかに上値を伸ばしていきました。
なお「米・欧の景況感コントラスト」は幾分“巻き戻され(独はGDP・IFOともに好内容/米は新築住宅は急増も、消費者信頼感が14年5月以来水準に低下)”ましたが、目立った反応につながることはありませんでした。
◆ ポジション調整のみでは力不足…?
こうして“8/20高値(106.213円)”を上回り、テクニカル的に“8/17高値(106.652円)”へと上値余地が広げました。
「(目先の上値追いは)難しい」と見ていた筆者としては少々意外ではありますが、週初に記した「ポジション形成は手控えられるが、ポジション調整は進行しやすい」を踏まえれば、ある意味で当然の動きといえるのかもしれません。
ただここから先は「ポジション調整のみでは力不足」と見るのが自然であり、「新たなポジション構築が必要」と見るのが妥当な状況といえます。
前記“8/17高値(106.652円)”をも上回れば、“8/13高値(107.045円)”までさらに上値余地は広がる格好ではありますが、「パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール)」を控える状況では…?
応分以上の期待があるのは事実ですが、やはり「大きな方向感は出にくい」と見ながら対峙する必要がありそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.101(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:107.000(大台、8/13-14高値、100日移動平均線、20週移動平均線、6/5~7/31の50%戻し水準、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:106.925(100月移動平均線)
上値2:106.652(8/17高値、月足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:106.579(8/25高値、50日移動平均線、+1σ、8/13~8/19の76.4%戻し水準)
前営業日終値:106.391(週足・一目均衡表基準線)
下値1:106.172(週足・一目均衡表転換線、8/19~8/25の23.6%押し)
下値2:106.001(20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、8/19~8/25の38.2%押し、大台、ピボット1stサポート)
下値3:105.872(8/25安値、8/19~8/25の50%押し)
下値4:105.688(8/24安値、日足・一目均衡表基準線、8/19~8/25の61.8%押し)
下値5:105.574(ピボット2ndサポート)
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