ウェザーニューズ(4825):日本証券新聞 伊藤 明

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最新投稿日時:2020/08/18 09:18 - 「ウェザーニューズ(4825):日本証券新聞 伊藤 明」(伊藤明)

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ウェザーニューズ(4825):日本証券新聞 伊藤 明

著者:伊藤明
投稿:2020/08/18 09:18

異常気象で高まる気象情報への関心

ウェザーニューズ 日足一目均衡表
ウェザーニューズ 日足一目均衡表出所:日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【ラニーニャ現象の発生確率上昇】
8月11日午後2時に気象庁が発表した月の1度のエルニーニョ監視速報で、8~12月各月のラニーニャ現象発生確率がいずれも40%から60%へと大きく引き上げられた。これについて共同通信では、「ラニーニャ現象は、ペルー沖の海面水温が高い状態が続くエルニーニョ現象と同様、世界的な異常気象の一因とされる」としていた。
一般に日本では猛暑・厳冬をもたらすとされるラニーニャ。実際、梅雨明け後は各地で40度を記録するなど猛暑の予想を呈しているが、その一方で、東京スカイツリーへの落雷が話題を呼んだように激しい雷雨も見られ、異常気象の片鱗がうかがわれる。

気象問題に詳しいSMBC日興証券の末澤豪謙金融財政アナリストもラニーニャを取り上げた11日付レポートのなかで、「地球温暖化の影響で、台風やハリケーン、サイクロン等による被害額も世界的に年々増加傾向にある。令和元年も災害が多発したが、今年も注意が必要だろう。従来の想定以上の大雨や強風、高潮等に見舞われるリスクは、地球温暖化の影響で年々増加している」などとしていた。

【高値抜更新の期待】
ウェザーニューズは民間気象情報で世界トップ。気象への関心が高まりやすい季節を迎えて注目が集まりやすい。5月期決算の同社は7月13日の決算発表直後に急伸して16日に高値4120円を付けた後、いったん調整していたが、昨日の高値4070円で7月高値も目前に迫ってきた。してはちょうど80%の戻りとなった。そして、5月高値の3990円を抜いてくれば、2016年3月期以来の高値水準となる。

野村証券は8月12日付で、目標株価を3500円から4200円に上げた。1月に3300円から3500円に変更して以来、7カ月ぶりの引き上げとなる。コロナの影響から法人向けには依然、注意が必要ながら、個人向けの伸びに注目したもの。有料の気象情報アプリだけではなく、防災アプリなども順調な拡大が期待されている。

今期営業利益について1.3%の微増を見込んでいるが、これは積極的な広告宣伝費投入に伴うものであり、落ち着いてくる来期は34.6%増益、再来期16.4%増益を見込む。

今年もまた、この先、豪雨や台風が襲うたびに、気象情報への関心が高まり、株式市場におけるウェザーニューズへの注目度も高まっていくことになりそう。高値抜けを目前にしてきたここが仕込み場。多少もんでも、抜けてくれば速そうだ。

伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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