中国の需要回復を背景に上振れの可能性大

【亜鉛、鉛価格の上昇が収益寄与】
鉛の精錬大手。
最大のポイントは、8月7日に発表する第1Q(4~6月)決算で業績の好転が浮き彫りになる可能性。5月初旬、前期決算とともに打ち出した今3月期業績見通しは連結営業損益が14.8億円の黒字(前期実績は142.17億円の赤字)でした。この前提となる亜鉛価格はトン当たり=1900ドル(前期実績2405ドル)、鉛はトン当たり=1700ドル(同1950ドル)。
最近のLME(ロンドン金属取引所)3カ月物の亜鉛の推移を見ると、3月下旬の1818.5ドルをボトムに、7月15日には2325.5ドルまで27.8%上昇。鉛も15日現在、1840.5ドルと会社計画を140ドル強上回る水準。
会社側ではトン当たり10ドル上昇すると、年間の営業利益は亜鉛で4100万円、鉛では2100万円、それぞれアップすると、その感応度を試算。LMEの非鉄高は中国の需要回復が要因で、強含みの市況が続く見込み。会社側前提値を上回っている分、収益にはプラス寄与。1Q決算は上ブレ着地の可能性大。
【テクニカル】
6月8日に1760円まで戻したあと、一旦調整を挟み、7月14日から再び動意づいている。日足一目均衡表の雲抜けの位置。200日移動平均線も射程圏。PBRは0.6倍。押し目買いの有力候補。
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