◆ 好内容だが、“不発”… - 米雇用統計
注目の「米雇用統計」は、非農業部門雇用者数が“過去最高の伸び(+480.0万人)”を記録し、ポジティブ・サプライズとなった前回分にも“上昇修正(+250.9万人→269.9万人)”が加わりました。
失業率も“低下(14.7%→13.3%→11.1%)”したことで、ファーストアクションは“リスク選好姿勢”で反応しました。
しかし「新規失業保険申請件数」は“予想に届いておらず(142.7万件)”、「米貿易収支」は“赤字拡大(△546億ドル)”を示しました。
“初の5万人超(1日当りの全米感染者数)”で「コロナ感染第2波」への懸念も増幅しており、次第に“リスク回避姿勢”に押される場面も見られています。
こうして「揺れ動き」はしたものの、「方向感定まらず」は続いており、「(107円半ばを中心とする)膠着」から抜け出すには至りませんでした。
◆ 米国市場休場とあっては…?
本日は「米国市場休場(米独立記念日の振替)」となりますので、流動性はさらに低下すると見られます。
そうした中で併存する“リスク選好/回避”は、前記「方向感定まらず」に加えて、「動意が乏しい」を促す可能性も否めないところです。
オーダー状況を見ると、“日足・一目均衡表先行スパン下限(本日は107.305円)”にかけて「ドル買いオーダー」が散見される反面、“昨日高値(107.723円)”から上には「ドル売りオーダー」が並んでいると聞き及びます。
流動性低下は「些細な要因で大きく揺れ動く」という可能性も秘めていますが、本日に関しては「動意が乏しい」と見ておくべきかもしれませんね。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:108.060(+1σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:107.959(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、20週移動平均線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:107.845(7/1~7/2の61.8%戻し、100日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン下限、月足・一目均衡表基準線)
上値2:107.723(7/2高値、7/1~7/2の50%戻し水準、ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.636(7/2高値後の戻り高値)
前営業日終値:107.494
下値1:107.383(50日移動平均線)
下値2:107.305(日足・一目均衡表先行スパン下限、7/2安値、20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:107.117(6/23~7/1の50%押し、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:107.000(大台、6/29安値)
下値5:106.870(6/23~7/1の61.8%押し、ピボットローブレイクアウト)
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