NY株式市場(9日)ダウ平均は急ピッチな上昇の反動から売り先行へ–FRBがMSLPの条件緩和を発表
9日のダウ平均は上昇一服となって取引が始まりそうだ。
ダウ平均はきのうまでの6日続伸で2200ドル近い上昇となったことから、急ピッチな上昇に対する警戒感が高まりやすい相場環境だ。8日に過去最高値を更新したハイテク・IT関連株や景気回復期待から買われた主力株中心に売りが先行。9日のダウ平均は8日の上昇分(461ドル)をほぼ帳消しにする水準まで押し戻される局面も想定して寄り付きを迎えることになる。
FRBは、9日からFOMCを開催する。今回のFOMCでは、ゼロ金利と無制限の量的緩和など現行の金融政策を維持する見通しで、会合後のパウエル議長の会見では、金融緩和策の継続姿勢は改めて強調するものとみている。
すでにFRBは、中小企業向け「メインストリート融資制度」の条件緩和を発表しており、今回のFOMC直前に観測報道があった「イールドカーブコントロール(YCC)の導入」といった追加緩和策への期待感はやや後退する流れが出始めているような印象もある。
ダウ平均はFOMC当日を迎えたことから、結果判明となる10日まで積極的な買いが手控えられそうで、ポジション調整に終始する相場局面に傾きやすくなると見ている。
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