ヘリオス--- 世界中の患者さんに自分たちの手で開発した新しい治療法を届ける

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最新投稿日時:2020/06/08 16:25 - 「ヘリオス--- 世界中の患者さんに自分たちの手で開発した新しい治療法を届ける」(フィスコ)

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ヘリオス--- 世界中の患者さんに自分たちの手で開発した新しい治療法を届ける

配信元:フィスコ
投稿:2020/06/08 16:25
再生医療のベンチャーとして注目を集めているヘリオス<4593>。『「生きる」を増やす。爆発的に。』というユニークなミッションを掲げる。
「再生医療を利用して、生きる意味や生きる価値、生きる希望を爆発的に増やしていきたいというのがミッションに込められた思いです」と語るのは鍵本 忠尚(かぎもと ただひさ)代表執行役社長CEOだ。

「iPS細胞をはじめとする再生医療は人類が手にした最高の技術革新であり、日本が最先端を走っている領域でもあります。科学技術と経済資本を掛算することで、再生医療という産業を爆発的に発展させていきたいんです」
「爆発的に」という言葉は、社内でのコミュニケーションや意思決定においても頻繁に使用される。
「どうしたら爆発的に製造量を増やせるだろうか」「どうしたら爆発的に患者を救えますか」という具合だ。

鍵本社長は両親とも医者の家庭に生まれた。血液内科医の父親に、勤務先の大学病院に連れられていくと試験管が周りにあった。父親の背中を見ながら、医者としてのキャリアを積んでいく悩みを子供心に感じた。九州大学の医学部を卒業し、米国シリコンバレーでの研修時代、人生の転機が訪れる。そこで目の当たりにしたのが米国のベンチャービジネスのダイナミズムであった。帰国後、インターンとして勤務していた時、医師としていくつかの壁を感じる。一つが、眼に炎症を抱えた患者が訴える失明への恐怖心だった。治療法がない場合、医者にできることは限られている。自分は死ぬまでに何人の患者を救えるのかー。眼科手術補助剤の開発をめざし、大学発ベンチャーを起業し、その後、iPS細胞技術による眼の病気の治療法を実現すべく、立ち上げたのが同社の原点である。

同社の技術基盤である再生医療は、幹細胞等を用いて、病気やケガによって失われたり、機能不全になった組織・臓器に対し、それらの臓器や組織を再生し、機能の回復を目指すものだ。既存の医薬品では治せない病気を治す可能性がある。特にiPS細胞は、さまざまな細胞・器官へと分化できる多能性と、ほぼ無限に増殖する能力を持ち、再生医療の可能性を飛躍的に拡大させることが期待されている。
事業分野は、疾患別で言うと、脳梗塞急性期、急性呼吸窮迫症候群(ADRS)、がん、加齢性黄斑変性(眼の病気)、肝疾患の治療法の開発だ。
また、4月には、ADRSの治療法として開発中の体性幹細胞再生医薬品「マルチステム」の臨床試験(治験)の対象を新型コロナウイルスで重度の呼吸不全に陥りARDSを発症した患者に広げると発表した。「マルチステム」は、静脈から注入すると肺に集積し、過剰炎症を抑制する効果が期待されている。
「世界中の患者さんに自分たちの手で開発した新しい治療薬を届けたいんです。そのためにも、当社が再生医療のプラットフォーマ—となり、世界のデファクト・スタンダードになりたいと思っています」と鍵本社長は熱く語っていた。


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配信元: フィスコ

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