昨日のドル/円は110.75~111.68円前後のレンジで推移。終値は前日比ほぼ横ばいの111.20円前後だった。新型コロナウイルス対策として各国が大規模な金融緩和と財政出動に動いた事で投資家のリスク志向が回復する中、逃避的なドル需要が減退した一方、世界的に株価が反発する中で円も弱含んだためドル/円相場は方向感が出にくかった。ただ、年初来高値112.22円前後を前にして111円台後半の上値の重さが目立ち始めた。こうした動きをを踏まえると、112円台を回復できない限り反落への警戒が必要な局面に入ったと言えそうだ。なお、本日は米新規失業保険申請件数(21:30)が発表される。コロナ禍で失業保険申請が爆発的に増加すると見られており、市場予想は164.0万件と前週から135.9万件増加する見込みとなっている。この結果にドルがどれほど反応するかは未知数だが、リスク回避モードの再開に繋がる恐れもあるため注目しておきたい。
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