この手の研究はかなり貴重です。
From: 中原良太
自宅のリビングより、、、
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、
「潰れる会社」が相次いでいます。
今のところは非上場企業の話ししか聞きませんが、
近いうちに上場企業も、潰れたり上場廃止するかもしれません。
仮に、僕らが持っている株が、
潰れたり上場廃止したりすると、
大ダメージを受ける可能性があります。
そうならないためにも、
「潰れない株/上場廃止にならない株」
の選び方を知っておくと良いでしょう。
我が家も、今年の夏に娘が生まれる予定なので、
なんとしても、そんな失敗は避けなければいけません。
そこで今回は、
「潰れて上場廃止になる株の共通点」
についてガッツリ調べてきました。
カッコ良く、頼れるパパになるべく、
僕だって必死なんです…!
潰れて上場廃止になる株の共通点3つ
潰れる会社には、
いくつか共通点があります。
めぼしいポイントを列挙すると、
「利益率が低い会社」や、
「手元にあまり現金を置いていない会社」や、
「借金が多い会社」
などが挙げられます。
利益率が低い会社や、
手元にあまり現金がない会社は、
はたから見てもガタガタなことが多いので、
誰でもサクッと避けられるかと思います。
とはいえ、
イケイケドンドンで成長している会社の中には、
景気が悪くなるとガクッとダメになるところもあります。
イケイケドンドンな会社の中から、
ヤバいところを見分けたい時には、
「借金が多いかどうか」
を見ると良いでしょう。
一般に、借金が多い会社は、
危機にめっぽう弱い傾向があります。
潰れて上場廃止になる株の共通点:自己資本比率20%未満
ここで気になるのが、
潰れて上場廃止になる株を探す際に、
「どれくらい借金が多いとヤバいのか?」
という点でしょう。
この件については、
経営学教授の桜井久勝氏が、
良い研究を行ってくれていてですね。
潰れた会社データをガッツリ集計したところ、
「自己資本比率が20%未満の会社が多い」
ことが分かったんですよ。
自己資本比率とは、
「返さなくて良いお金の比率」
のことです。
つまり、
自己資本比率が低ければ低いほど、
「借金まみれ」ということです。
自己資本比率20%というのは、
「手持ち資産の80%が借金」ということ。
株式投資で言えばレバレッジ5倍。
はっきり言って、超リスキーな経営体質です。
さらに、
潰れた会社は、
「潰れる直前に自己資本比率が、
10%近くまで下がっていく傾向がある」
ことも分かりました。
なので、
「借金がめちゃくちゃ多くて、
かつ借金が増えている会社はヤバい」
と言えるでしょう。
ちなみに、
いま手持ちの株が、
潰れて上場廃止になるか調べたいときは、
株探の「決算タブ」を開いて、
「財務【実績】」の欄を見ると、
自己資本比率を確認できます。
20〜30秒でチェックできるんで、
手持ちの銘柄は全チェックしておきましょう。
潰れて上場廃止するヤバい株を避けるために…
ここまでの話をまとめると、
「潰れる会社は低収益・現金不足・借金まみれである」
「自己資本比率が20%未満の会社は危険信号」
「さらに自己資本比率が10%へ近づいたら倒産間近?」
という3点です。
「成功する会社の研究」って結構多いんですが、
「潰れる会社の研究」はかなり少ないんですよ。
だから、この手の研究はかなり貴重だと思いますなぁ…。
– 中原良太