日米中銀が緊急緩和
FRBの緊急利下げ後に一時105.70円台に下落したドル/円は、107円台半ばに値を戻す場面もあったが、日銀の追加緩和後に再び下落。106円台前半に押し戻されている。FRBのゼロ金利復活・QE復活と、各国中銀によるドルの大量供給の前では、日銀の追加緩和による円安効果が霞んでしまうのは当然かもしれない。新型コロナウイルスの感染拡大が下火になれば市場に落ち着きが戻ると見られ、そうなると協調金融緩和の効果で株価の反発や円安の動きも期待できようが、感染拡大が止まらなければ追加緩和が「あだ花」に終わる恐れもある。ドル/円相場は少し長い目で見るとどちらの方向にも大きく動く可能性があるという事になり、いずれにしても新型ウイルスの感染がどこまで広がるかにかかっていると言えるだろう。