「まだナンピン買いをするのは早いなぁ」 と感じる水準ですね。
自宅のリビングより、、、
3月9日、NYダウが前日比2013ドル安(▲7.79%)と、
史上最大の下落幅(ドル基準)を更新しました。
2020年初めにしこたま株を買った僕ですが、
ガッツリ含み損を食らっております(汗)
これだけ相場が下がってくると、
「そろそろナンピン買いしようかな?」
と悩んでいる方もいるはず。
とはいえ、
底値のメドが分からないと、
「いつナンピン買いすれば良いか分からない!」
という方も多いはずです。
そこで今回は、
「いまの暴落相場の底値のメド」
について詳しくお話します。
まず、底値のメドとなる目安は、
「リーマン・ショック後の最割安水準」
とします。
つまり、
「大体、リーマンショック後に最も割安になったときの水準」を、
目安として利用します。
当然、この価格になったからと言って、
「これ以上下がらない」という訳じゃないので、
あらかじめご了承くださいw
底値を探るときに使えそうな指標としては、
みんな大好きPERです。
PERは株価の先行きを予測するうえでも、
かなーり優秀な指標なのでこれを利用します。
また、今回注目するのはNYダウのPERです。
日本株はすでに十分に割安で、
正直「いつでも買いたい」水準です。
問題は「米国株が割高」なことなので、
安値のメドは「NYダウの下落余地」を基準に算出します。
◆ ◆ ◆
底値のメドを本気で見積もってみた
事前準備はこれくらいにしておいて、
実際に底値のメドを計算してみましょう。
必要なデータは3つ。
それは、
「今のNYダウの価格」と、
「今のNYダウのPER」と、
「最割安水準だったときのNYダウのPER」
の3つです。
各データを拾ってきた結果は以下のとおり:
今のNYダウの価格:23,851ドル
今のNYダウのPER:20.67倍
最割安水準だったときのNYダウのPER:15倍くらい
※2011年〜2012年くらいのデータ
このデータに基づいて、
「NYダウの底値」を推定すると、
計算結果は「17,308ドル」になりました。
NYダウがあと30%くらい下がると、
これくらいの水準になりますな。
2020年に入ってから現時点まで、
NYダウの下落率は16.4%くらい。
まだまだ2倍くらいは、
下落余地がありそうです。
それもそのはずで、
今のNYダウのPERは、
リーマンショック前よりも、
まだ高い水準なんですよね。
また、別の指標を使って推定してみると、
「NYダウの底値は14000ドルでは?」という、
もっと悲観的な見積もり結果もありました。
そう考えると、
「まだナンピン買いをするのは早いなぁ」
と感じる水準ですね。
NYダウが20000ドルを切らないことには、
追加資金を投入するのはちと怖いなぁ…。
- 中原良太