「半年分の利回りが1日で失われた」 大反落の1日でした
自宅のリビングより、、、
株価が大反落している中、
僕ら投資家が気になるのは、
「底打ちはいつか?」という点です。
今回の株価暴落が起きた背景には、
2つの要素が複雑に絡み合っています。
まずは、その2つの要素について、
噛み砕いてお話ししましょう。
過去の長〜い歴史を振り返ってみると、
「パンデミックが原因で株価が暴落したこと」
は、実はありません。
たとえば、
1919年に流行したスペイン風邪のときは、
株式市場はむしろ上がりました。
同じように、
2009年に流行した豚インフルエンザのときも、
株式市場はむしろ上がり、絶好調でしたね。
だから、
メディアや世間は
「新型コロナウイルスで株価が下がっている」
という伝え方をしていますが、
実際のところの原因は、
「別にある」と考えた方が現実的です。
新型コロナウイルスが目立つのは、
「あくまでひと目をひくから」
というだけでして、
株価下落の直接的な要因とは、
いいにくいんじゃないかと思うわけです。
◆ ◆ ◆
新型コロナは無関係…ならば何が原因?
そこで登場するのが、
事態を複雑化する2つ目の要因です。
2つ目の要因とはズバリ、
「世界的な株高」です。
要は、
「もともと株価が高過ぎだった」
ということですね。
たとえば、
長らく続く米国株人気の影響で、
米国株のPERは20倍超になりました。
今の株価水準は、1920年代に起きた、
「世界恐慌の直前」に匹敵する割高具合です。
このような事実を踏まえると、
「新型コロナウイルスが収束したところで、
株価下落は止まらないんじゃないか?」
と考えた方が辻褄が合う気がします。
むしろ、
「新型コロナウイルスは株価下落の引き金に過ぎない」
のであって、
引き金を引かれたことによって、
「新型コロナをきっかけとした業績悪化で、
割高な株式市場から資金が流出していく」
というシナリオが濃厚となりそうです。
「新型コロナウイルスが収まっても株価が下がる」
というのはなんとも不気味なシナリオですが、
僕個人としては、
もっとも筋が通っていると感じます。
ちなみに、
米国株市場が十分なほど安くなるには、
NYダウが20000ドルくらいが目安です。
つまり、
米国株がさらに20%〜30%下がり、
日本株もそれに引きずられて下落する…。
というのが、
いま想定できる最悪のシナリオでしょう。
暴落が起きるタイミングとしては、
「コロナウイルスの収束が遅れて、
10月末あたりに大きめの暴落が起きる」
という可能性に気をつけたいところです。
◆ ◆ ◆
ベストな投資判断は?
ちなみに、
僕の考えるベストな投資判断は、
以下のようにまとめられます:
【上半期】
ひとまず塩漬け。ウイルスの収束を願う。
【下半期】
上半期に株価暴落が底打ちしなければ、
割安株を除き、すべてをロスカットする
【ナンピン買い】
米国株が十分に安くなったらナンピン買いする。
【買い直し】
相場の雰囲気が回復したら短期トレードを再開する
・・・以上。
これが、僕の考えるベストな判断です。
最近は、
「新型コロナウイルス」
に関する報道ばかりが目立ちますが、
この手の報道のせいで、
本質が隠れてしまっている気がしますなぁ…。
- 中原良太