昨日のドル/円は終値ベースで約0.2%上昇。新型コロナウイルスは、発生源の中国を除き感染拡大が続いているものの、リスク回避の円買い圧力はやや和らいだ。資源国や新興国通貨に対してドルが買われた影響もあって、ドル/円は110円台で底堅く推移した。110円台前半はかつての上値抵抗であり、112円台への上伸の起点になったチャート・ポイントだけに、ひとまず押し目買いが入っている模様。この水準を下値支持にできれば111円台への復帰も見えてこよう。もっとも、米長期金利の低下が続いており、米10年債利回りは昨日も過去最低を更新して1.30%台を割り込む場面があった。日米金利差の観点からはドル/円の上昇を見込みづらい相場環境と言える。本日のドル/円は新型ウイルスの感染拡大を巡り神経質な値動きが続くと見られ、方向感の出にくい展開となりそうだ。
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