昨日のドル/円は終値ベースで約0.8%下落。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて序盤から弱含みで推移していたが、NYダウ平均の下げ幅が1000ドルを超えると、終盤には一時110.33円前後まで下落した。なお、米10年債利回りは2016年7月以来となる1.35%前後まで低下した。新型ウイルスの感染が中国・日本以外にも広がる中、市場は世界経済への影響を懸念する格好でリスク回避の動きを強めている。本日も世界の株式市場の動きが焦点になると見られ、まずは休場明けの日本株の下落がどこまで進むか注目されよう。ドル/円は、昨日安値でもある110.30円台のサポートを維持できるかがカギとなりそうだ。110.30円前後は先週19日に一時上抜けた事で上昇が加速したチャートポイントであり、上抜けるまでは強いレジスタンスとして意識されていた水準だ。仮に下抜けるようだと110.00円前後の攻防にステージが移る可能性もあるだけに、注目されるポイントとなろう。
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