相場の真の行方
東京マラソンも大幅に縮小して行われたり、旅行も控える人が増えてきたり、中国製品はサプライヤーが生産を停止しているなど、経済的な打撃はかなり出てくるように思います。
毎日ニュースや新聞を見ていると、気が重たくなるような悲観的な話ばかりで、こんな状況では大暴落がやってくるから早く持ち株を処分しなければ、と考えている方も多いかと思いますが、ある意味当然のことかもしれません。
ただ、何度か書いておりますが、実体経済と株価には乖離がありますので、どんなにウイルスが拡大しようが、株価は上がるときは上がります。
なぜ、上がるのか?と理由を考えても、それは誰にもわかりません。
重要なのは、上がる理由、下がる理由ではなく、買っている人がいるか、売っている人がいるか、という事実だけです。
そして、チャートの動き、出来高、などからその動きは事実として残りますので、その事実をもとに投資判断を行うだけです。
コロナウイルスがいつ収束するか、被害規模はどのくらいか、予想することは実体経済を把握するには必要かもしれませんが、株価の方向性、とりわけ、短期的な動きに関しては全く必要ありません。
今の方向性は、週明け寄り付きから大きく下落していきましたが、23100円台で切り返していることから、この辺りが当面3月中までは底値を形成したと考えて良いでしょう。
レンジを下に抜けましたが、それ以上に回帰トレンドからの乖離が下に大きかったため反発したので、3月の半ばに位置する変化日24000円を目指している動きであることは明確になりました。
当面は下がったところは買い目線で見ていきますが、23000円から23500円の間はしばらくもみ合うでしょう。
そのあとで、3月半ばに向けて24000円をつけに行くような流れになり、24000円を超えてくる可能性も十分出てきました。
株価がそこに向けて上昇していくということから逆算して考えれば、今騒がれているコロナウイルスもそのころには落ち着いてきているのかもしれません。
そのころに終息宣言が出て買い安心感が広がるかもしれませんが、その時には株価は24000円を超えて、高値圏に入っているので逆に天井を付ける可能性があるので、注意しましょう。