米雇用統計で年初来高値更新なるか
方向感模索
【注目イベント】
・2/7 米1月雇用統計
・米長期金利、主要国株価
・新型コロナウイルスを巡る動向
【本文】
ドル/円は足元で一時110円台を回復。
1月に付けた2019年5月以来の高値110.29円前後を視界に捉えており、本日の米1月雇用統計の結果次第では上抜けを試す可能性もある。
仮に上抜ければ、2019年4月高値の112.40円前後までチャート上の上値余地が拡大すると見られるだけに本日の米1月雇用統計が持つ意味は重い。
もっとも、米1月ADP全国雇用者数が4年8カ月ぶりの大幅増(29.1万人増)を記録した事などから本日の米1月雇用統計への期待が高まっており、同時に「ポジティブ・サプライズ」へのハードルも数段上がったものと考えられる。
ドル/円が高値を更新するためには、その高いハードルをクリアしなければならないと言えるだろう。
もちろん、高いハードルをクリアした場合の「ポジティブ・サプライズ」は通常よりも格段に大きいものになると考えられる。
反面、もし「期待はずれ」の雇用統計になった場合の市場の失望も大きいものになりそうだ。
そうした中で発表を迎える米1月雇用統計では、最も注目される非農業部門雇用者数の市場予想が16.5万人増、その他の項目の市場予想は、失業率が3.5%、平均時給は前月比+0.3%、前年比+3.0%などとなっている。