コロナウイルスショック、反発のタイミング
すでにSARSの時を上回って拡大しているようで完全収束までには、まだ時間がかかりそうです。
株価もネガティブに反応して一気に急落となりました。
いろいろとニュースを見ると不安感の方が強くなるので売りたくなることでしょう。
ただ、ニュースばかりを見ていても株価との連動性には時間的な乖離があるので、どこで下げ止まるか、どこで反発するかのタイミングをつかむことはできません。
コロナウイルスがどこまで拡大するか、いつ収束するかを考えるよりも、今この状況で必要なのは、売ってる人と買ってる人がどのようなポジションを考えているか、需給とチャートからの株価の動きを見て冷静に判断しましょう。
まず、チャートから見ると、現在長期では上昇トレンドの中にあり、このトレンドが続いていると考えたら23000円が押し目買いのポイントになります。しかし、ここを割れてさらに下抜けして夜間の先物では22650円まで下げています。
この位置をどう判断するかが大事なところで、上昇トレンドが継続しているとすれば、すでに押し目買いのポイントよりもかなり下に来ているため、絶好の押し目買いと言えます。
ただ、この23000円を割り込んだということは、長期的な上昇トレンドが変わっており、その初動だとしたら、ここは買い場ではありません。
変化日は来週末にあり、まだかなり下に向かっているため、一時的な急落はまだ起きる可能性は十分ありますが、ここを過ぎると、短期的なトレンドは上昇トレンドに転換し、次の変化日は3月半ばに向けて23800~24000あたりに向かう流れに入ってきます。
そして、再来週2/14がSQとなるため、先物とオプションの手口を見ると、23750円あたりが一番下げ止まりやすいところですが、一時的なオーバーシュートをしたとして22500円くらいまでになりそうなポジションになっています。
これらを考えると、今言えることは、今回の下げは上昇トレンドの一時的な押し目で、2月SQに向けて、来週もう一度22500円近くまでの下げはあるかもしれないが、そのあたりが反発するポイントになりそう、ということです。
注意したいのは、大口はこのあたりを狙ってくると思いますが、個人の狼狽売りが出てこのポイントをさらに下まで一時的に行く可能性があることです。あるいは、狼狽売りをあえて誘うようなもっときつい下げが来るかもしれませんが、そこは売る場面ではなく買う場面だという
ことを意識しておきましょう。ここがぶれると下げ幅を見て耐え切れずに投げ売ってしまい、売った後に大きく反発するということにもなりやすいです。
今のペースでいくと月曜火曜あたりにそのような山場が訪れそうです。値動きが大きくなるので、資金管理とポジションサイズ、仕掛けるタイミングは無理せず、慎重に行いましょう。