◆ 「リスク回避姿勢」は健在も、“円買い”だけではない…
※ご注意:予想期間は1月29日と表示されていますが、本日(1月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
「新型コロナウィルス」を巡る懸念は続き、「リスク回避姿勢」は継続しています。
一方で現在の「リスク回避姿勢」は、“円買い”のみならず“ドル買い”をも促す要因となっています。
このため昨日のドルは、対円・対スイスフランを除く全ての主要通貨で上昇しており、“円買い⇔ドル買い”で綱引きをしている格好になります。
このため“108.730円”へと一時下落したドル円でしたが、そこからさらに下落するには至らず、その後は“109円付近”にて膠着しています。
◆ やはり“ツケ”が回り出すのは…?
昨日も記したように、今回の懸念発覚前から「円売りポジションには偏っていなかった」という事実が存在しています。
このため「大きなストップロスは絡まない」と見るのが自然であり、それでいて「イメージは下方向」ばかりが先行しているのが実状です。
もちろん『先が見えない』という類の懸念ですので、“楽観”はできませんし、“上値の重さ”も相変わらずでしょう。
それでも前記“円買い⇔ドル買い”のみならず、着々と厚みを増す「国内輸入筋のドル買いオーダー」の存在もあります。
「イメージは下方向」ばかりが囃されていますが、やはり「大きなストップロスが絡まない(ツケが回るのは仕掛けた方)」と見ながら、ことの成り行きを見極めたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.649(1/24高値、200/100週移動平均線、1/17~1/27の61.8%戻し)
上値4:109.509(1/17~1/27の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、月足・一目均衡表基準線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:109.345(20日移動平均線、1/17~1/27までの38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.136(1/27高値、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.000(大台、日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線、週足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:108.896(50週移動平均線)
下値1:108.730(1/27安値、日足・一目均衡表先行スパン下限、100日移動平均線、-1σ、20週移動平均線、1/8~1/17の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:108.507(200日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値3:108.260(1/7安値、ピボットローブレイクアウト)
下値4:108.000(大台、週足・一目均衡表先行スパン下限、月足・一目均衡表転換線、-2σ)
下値5:107.652(1/8安値)