日銀の政策変更期待は皆無
【基調】
底堅い
【注目イベント】
・1/21 日銀金融政策決定会合
・主要国株価
【本文】
日銀は20日、21日に今年初めての金融政策決定会合を開き、現行の金融政策を据え置く見通しだ。米中通商交渉の進展などによって海外リスクが低減しており、株高・円安が進む中、政策変更に対する市場の期待は皆無と言って良い。政府による13兆円規模の経済対策発動などを踏まえた新たな経済・物価シナリオや、今後の金融政策運営を巡る黒田総裁の発言が注目されるものの、従来の見通しやスタンスが大きく修正される公算は小さい。市場へのインパクトも限られそうだ。
ドル/円については、米国も日本も金融政策に当面動きはないとの見方が強まる中、明確な方向感は出にくいだろう。ただ、世界的に金融引き締めを警戒する必要性が薄れる中、主要国の株価が大崩れするリスクは低い。株価に調整が入ればすかさず下値が拾われる展開になりやすいだろう。ドル/円も同様に押し目拾いの買いが入りやすいと考えられる。現状維持の可能性が極めて高い明日の日銀の金融政策発表も、ドル/円を押し上げる公算は小さいが下値を固めるきっかけにはなり得るだろう。