東京五輪とそれ以降の都市開発に期待
今年9月の4200円近辺から、3800円割れの水準まで下落したが、今年に入って3回の3800円割れを起こし、株価は浮上の気配がある。
今年春には、羽田直結のホテルを中心とする複合設備、「羽田エアポートガーデン」がオープンする。羽田空港周辺の宿泊施設が不足していることは周知のことだったが、住友不動産は、この施設運営で、インバウンド需要の獲得を狙う。また、同じ時期に有明で開業が予定されている「有明ガーデン」では、投資家は集客に疑念を持っており、これが同社株価の上昇を抑えてきた要因の一つとなってきた。しかし、東京五輪とそれ以降の都市開発を考えれば、それほどの不安感は当たらないだろう。2020年3月期、2021年3月期の増益は堅いと考える。
株価は、中期的にも安値圏内にあると思える。連続最高益を更新中の銘柄だけに、そろそろ反発のタイミングだろう。