8カ月ぶりに110円台へ上伸
上値試し
【注目イベント】
・米12月消費者物価指数
・米長期金利、主要国株価
【本文】
ドル/円は、本日の東京市場で一時110.20円台に上昇した。米中通商合意(第1段階)の署名式を明日に控え、米国が中国の「為替操作国」認定を解除した事がきっかけ。米中の対立緩和への期待が高まる中、昨年5月に割り込んで以降一度も復帰できなかった110円台を回復した。比較的すんなりと節目を突破した事で、次の大きな上値ポイントである2019年高値(112.40円前後)を目指す動きに繋がる可能性もある。上昇の勢いを測る上でも、まずはどこまで上値を伸ばせるか注目されよう。なお、110.50円前後には軽い上値抵抗があると見られている。他方、先週8日に107.60円台で底入れしてからは押し目らしい押し目がないまま110円台を回復しており、足元の上昇はややオーバーペースのきらいもある。仮に押し目を作った場合は、その値幅にも注目しておきたい。13日に上抜けるまで強い上値抵抗となっていた109.70円前後で下げ止まるようなら、むしろ上昇トレンドの強さを示唆する事にもなり得るだろう。